天井の木目… (パレイドリア) | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

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いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

「パレイドリア」または「パレイドリア効果」

 

簡単に言うと「錯覚」のことです。

 

「雲の形」、「木目」、「ガラスの汚れ」や「壁のシミ」などの不定形の対象物が人や動物、昆虫に見えたりする現象です。

 

Wikipediaには…

対象物が雲やしみであることは理解しており、顔や動物ではないという批判力も保っているが、一度そう感じるとなかなかその知覚から逃れられない。熱性疾患の時にも現れやすい。と書いています。

 

子どものころ、熱を出して学校を休み寝ていて、天井の「木目」を眺めていたら、

一部分が「人の顔」に見えてきて、ずっと見ていたのを思い出しました…

 

このような「錯覚」は人間の脳に刻み込まれた「防衛本能」により起きるとされています。

 

人間の「先祖」である「霊長類」が、まだ森の木の上で暮らしていた時、昼夜を問わず「肉食獣」や「猛禽類」に狙われていました。

 

森や茂みに潜む「敵」を、1秒でも早く察知することは「生死に係わる能力」でした。

 

「不安」とは、「危険を察知する能力」といえるのかもしれません。

 

つまり「パレイドリア」を見てしまうことが多い「個体」の方が、生き延びる確率が高かったのでしょう。

 

そして「種」全体としても、不安で「パレイドリア」を多く見る種が子孫を残すことが出来たのです。

 

「不安性」「心配性」…

 

「鍵をかけたかな??」「ガスコンロの火を消したかな??」

 

心配になって、家に戻ったこともあります…

 

「不安性」「心配性」は、人間の「本能」として脳に刻まれていたのですね。

 

「不安」はDSM-5ICD10(2)で精神障害に分類されています。

 

しかし「不安・心配」が「本能」だと分かれば、後は どう「不安・心配」とつきあうかだと思います。

 

決して「クスリ」を飲んで治すというような「心の病」ではないことは確かです。

 

 nico

 

 

 

(1)錯覚 (パレイドリア効果)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%AF%E8%A6%9A

 

(2)ICD10F41に記載

F41.1 全般性不安障害  F41.9 不安障害,詳細不明