金メダリスト「荒川静香」さんが、羽生選手の勝因を分析… | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

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いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

「ウェークアップ!ぷらす」で金メダリスト「荒川静香」さんが、羽生選手の勝因を分析していました。


下手な解説者の分けの解らない「コメント」より、とても良く解ります。


「文字起こし」
してみました……


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荒川静香さん

(羽生選手は)非常に粘り強く最後まで滑ってくれましたので、そのあたりで勝敗が分かれたと思いました。

今シーズンは最初に飛びました4回転の「サルコ」の方が、(トゥループと比べて)少し成功率が低かったこともありまして、羽生選手はそのジャンプをオリンピックで是非成功させたいという思いは強かったと思います。

ですけれども(サルコを失敗しましたが)、もしかしたら確率も「本番で高くなかった」こともあり「想定内」だったとは思うのです。

けれど、その後の「フリップ・ジャンプ」でミスが出てしまった時はヒヤッとして、本人も焦ったんじゃないかと思うのですけれど、その後非常に冷静に、後半粘り強く滑ることができましたので、後半はジャンプの基礎点が1.1になりますから、前半のミスを帳消しにできるほど、羽生選手のプログラムの「ジャンプ構成の難易度が高いので、そのあたりで二位になったパトリック・チャン選手との明暗が分かれたかなと思います。

難易度の低い「トゥループ」をもし二つ飛ぶ場合には、片方はコンビネーション・ジャンプでなければいけないので、プログラムの前半でコンビネーション・ジャンプを一つ消化してしまうんですね、そうすると今組んでいる羽生選手の「後半で得点を重ねる」というプログラム構成が少し変わってきてしまうのです。

  後半で1.1倍になるところで、より多くのジャンプを組み込むために、あえて違った種類の4回転を用意することで、「両方が単独」ということが適うんです

ですので、今回(成功する)確率が高くならなくても、どうしても違うジャンプを入れたかったのは、後半で勝負をかける「戦略」でもあったのです。

それがあったお蔭で、チャン選手とフリーでは1点もない「差」だったのですが、そこを見事守り切れたというのは、羽生選手が今シーズン取り組んできた難しいプログラム構成に「秘訣」がありました。

パトリック・チャン選手も4回転を2回飛んだのですが、同じ種類ですので、前半で4回転・3回転というコンビネーションを決めて、後半になればなるほど、大きな点数を稼げるのが残り少なくなっていってしまうので、ミスをすればするほど、どんどん得点が伸びなくなっていってしまうのです。
(チャン選手は)今日はジャンプの着氷で乱れがありましたので、羽生選手の技術点に追いつくことができなくなってしまったのです…

 

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なるほど、です……

 

荒川静香さん、ありがとうございました。

 

  nico