えじそんくらぶ 代表の 高山 恵子氏が当時の厚生労働大臣 桝添 要一氏に宛てた「要望書」(1) があります。
結論から先に申し上げると、
高山 恵子氏のロビー活動の結果、ADHD治療剤「ストラテラ」は当時禁止されていた18 歳以降も継続使用が可能になった…
要望書の全文を転載します。
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厚生労働大臣 桝添 要一 殿
厚生労働省医薬食品局長 高井康行 殿
厚生労働省医薬食品局審査管理課長 中垣 俊郎 殿
NPO 法人 えじそんくらぶ
代表 高山 恵子
要 望 書
AD/HD(注意欠陥・多動性障害)治療薬の成人への適用について
平素より、発達障害のある子どもたちへのご支援をいただき、感謝いたします。特に昨年末、日本で初めてのAD/HD 治療薬の承認に対し、ご尽力いただきましたこと、深く感謝いたしております。
私どもNPO 法人えじそんくらぶは、AD/HD 等のある当事者を中心にその家族、支援者を支援する団体として啓発活動や親支援、支援者育成に専門家や行政の方がたのご協力、ご助言をいただきながら尽力しております。
このたび、NPO 法人えじそんくらぶは、成人期のAD/HD の治療薬の早期適応承認に関してご要望申しあげたいと思います。
当会は、1997 年から活動を開始いたしましたが、約10 年が経過し、当時診断を受けた子どもたちは成人に達しようとしています。AD/HD は成人後にも症状が継続する場合があることがわかってきています。18 歳以降の当事者からの相談は、学業、就業、家庭生活、育児などでの生活困難であり、当事者・家族に止まらず、社会的な影響が大きなものになっております。また、AD/HD 特有の症状に加え、抑うつや不安障害などの二次的な障害を負っていることも見逃すことができません。このように十分な支援や医療的ケアが受けられず、当会に相談を求める声が数多く寄せられて来ています。従来18 歳以上のAD/HD に対して適応外処方されていた塩酸メチルフェニデート製剤(リタリン)は、流通管理の厳格化に伴い成人のAD/HD の治療薬として使用できなくなり、成人期のAD/HD 治療に対する問題が顕在化してきております。小児・児童での診断・治療がほぼ確立した現状では、今後、AD/HD のある成人の増加は明らかです。
小児・青年に対して使用可能な薬剤が、安心して18 歳以降へ使用できる環境を早期に整えていただきますよう、貴省の速やかなご対応とご高配を要望いたします。
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「小児・児童での診断・治療がほぼ確立した現状では、今後、ADHD のある成人の増加は明らかです。」
この文章 おかしくないか?
診断・治療が確立しているならADHD のある成人は減少するはずでしょ…
塩酸メチルフェニデート製剤(リタリン)は覚せい剤に類似した向精神薬であることは、もう何度も記事にしている。
作用としては、「覚せい剤とカフェインの中間」とされているが、
覚せい剤類似物質なので、覚せい剤と同じような副作用があります。
服用すると、覚醒、気分高揚、意欲増進のほかに多幸感、万能感、爽快感などが得られますが、
耐性が生じ次第に同じ量では効果が得られなくなり、服用量が増え、乱用につながり社会問題になりました。
もともと「疾病概念」がいい加減な注意欠陥・多動性障害(ADHD)という「病名」
何年間も覚せい剤に類似した向精神薬を飲み続けたら耐性が生じ「抑うつや不安障害などの二次的な障害」を被る危険性は想像に難くない。
厚生労働省もこんな「杜撰な要望書」を、受理したものだ・・・
えじそんくらぶ と ストラテラ その2 に続く…
nico
(1)AD/HD治療薬の成人への適用についての要望書(NPO 法人 えじそんくらぶ)
http://www.e-club.jp/wp-content/uploads/2009/03/youbousyo0812221.pdf