数日前、ホリエモン（堀江貴文氏）のtwitterが炎上していたようだ。
詳しくは、文末のサイト(1)で読むことができます。
今日の「ニコ呟・・・」は、ホリエモンの子育て論に、「どうのこうの・・・」と言うつもりはありません・・・
彼のツィートは、「反精神医療」の抱える諸問題に対し重要な「キーワード」を提示してくれたと感じました。
それに対し、精神医療サバイバーとしての「考察」を試みたいと思います。
ホリエモンの主張は・・・
「子供を甘やかしすぎ。泣く子にイラつくんじゃなくて親の対応にイラつく」
「泣き声は単純に不快でしょ。 あれ楽しめるやついるの？」
「アメリカの知人は子供飛行機乗せる時は普通に睡眠薬使ってました。そうすりゃいいのにね。」
「世話してる親も大変なんだよ。（子供に睡眠薬を飲ませたら）楽に寝られていいじゃん。」
「（睡眠薬は子供に負担がかかるとの意見に対して）睡眠薬は別に負担じゃなかろうに」
「正論言って炎上するなら本望・・・」
という意見、それに対し・・・
毎回公共交通機関に載せるたびに薬？ 肝臓に影響があるかもしれないのに・・・
薬で解決とかありえない・・・
交通機関に子供乗せるのに薬飲ませればいい？ まったく理解できん・・・
子供に睡眠薬を飲ませるとか考えられません。 非人道的です。
と「反論」が多数書き込まれました・・・
それに対しホリエモンは再度こう反論する・・・
薬が嫌だとかいう奴らが多い・・・
薬否定原理主義者め・・・
アホだな。 思考停止・・・
一行で表せば
薬が嫌だとかいう奴 → 薬否定原理主義者 → アホ・・・
これが、彼の思考回路のようだ・・・
私からすれば「思考停止」しているのは、ホリエモン・彼自身であるのだが・・・
頭の回転の速い「ホリエモン」。
獄中の体験さえ、彼独自の「錬金術」でお金にかえてしまう。
そんな彼の「人生」に共感を覚えるファンは多い・・・
強いて述べるなら、彼は「時代のリトマス試験紙」のような人である。
還暦前のオッサンには分からない時代の微妙な変化を感じ取れるのだろう・・・
聡明な彼だから、自分自身の家族や愛する人が精神科医で向精神薬を長期処方され、
副作用や離脱症状に苦しめば、向精神薬の「仮説」や「作用機序」を「危険」と察知し
彼の言う「正論」、つまり「真実」にたどり着くと思うのだが・・・
家族がそのような「悲惨」な境遇に会わなくても、
ロバートウィタカーの「心の病の流行と精神科治療薬の真実」一冊を読めば、
彼なら「子どもに睡眠薬を飲ませる」のが、どれだけ危険なことか、直ぐに理解できるのだろう・・・
ところで、私を悩ませ続けた「鼻づまり」
耳鼻科で検査をしてもらい、「副鼻腔炎」（蓄膿）という病名をいただきました・・・
１０日間ほど「薬を服用」し、今はスッキリしています。
胃の不快感も、ピロリ菌が原因ではと感じ、「抗生物質」を飲み、胃の調子は良くなりました・・・
私は決して「薬が嫌だとかいう奴」ではありません・・・
そして、私は「反医療」「反医薬品」「反医療従事者」論者でもありません。
私は「反精神医療」、「反向精神薬」を主張し、
精神医療の「罠」に対し、注意しなさいと「啓蒙」しているだけです。
「反医療」「反医療薬」「反医療従事者」ではないことを明確にしなければ、
「薬否定原理主義者」というレッテルを貼られてしまうことになるのだと思う・・・
身体の一部位である以上、「脳」は病む。
そして、脳と密接な関係である「精神」も病む・・・
「病む」のであれば、それを治療する「精神医療」は正しく存在すべきなのだろう。
しかし精神科医の自浄作用では、正しい道へ戻ることのできなくなってしまった「精神医療」・・・
であるとするなら、私たち「精神医療サバイバー」の声が、堀江貴文氏のような人物に届くまで、
メッセージを発し続けるしか方法はないのではと 思うのです・・・
nico
(1)炎上ホリエモン、新幹線で泣く子供に対し「舌打ちもしょうがない」「睡眠薬飲ませればいい」と発言