認知症 462万人・・・ 認知症の医療現場に広まる向精神薬 | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

「クスリ」を飲ませるために家に押掛ける介護担当者・・・ そして後見人制度・・・



おはよう日本、201374日(木) 「認知症の高齢者 向精神薬に注意を」というタイトルで放送していた・・・




阿部「続いて、認知症についてです。認知症の高齢者は、全国におよそ462万人。記憶障害や判断力の低下といった症状に加えて、夜、強い不安を訴えたり、街を徘徊したりする症状がある高齢者も多く、介護にあたる家族が悩む原因ともなっています。」



鈴木「こうした不安などの症状を和らげるため、医療現場では、鎮静作用のある『向精神薬』が広く処方されています。

ところが、この向精神薬の処方によって、逆に症状が悪化して苦しむ高齢者がいることが、現場の医師の調査などから分かってきました。何が起きているのか、医療現場を取材しました。」



認知症の高齢者 “向精神薬”に要注意

5年前から認知症を患う、都内の80代の男性です。妻が、自宅で介護を続けています。



妻は、夫が不安やいらだちを訴えることを医師に相談し、もらった薬を毎日欠かさず飲ませたといいます。ところが、3年ほど前から、逆に症状が悪化。深夜に大声をあげたり、妻に暴力をふるったりするようになりました。



介護する妻「怒り始めると、止まらないのね。つえは振り回すし、暴力はふるうし。ベッドの手すりをトントン、トントン、夜中でもはたいて、夜中の2時3時でも。」



今年(2013年)3月には、妻を突き飛ばし、腰の骨を折る大けがを負わせました。



髙瀬義昌医師「こんにちは。」



2か月前から男性を担当するようになった、在宅医療を専門にする髙瀬義昌医師です。

髙瀬医師が注目したのが、処方された薬の中に含まれていた2種類の向精神薬です。



髙瀬義昌医師「こんなに飲んでいたんだもんね。」



いずれも副作用が強い薬で、通常は3か月ほどで服用を見直し、量を減らしたり、やめたりすべきものだといいます。

ところが男性は、髙瀬医師が通常処方する2倍の量を、5年以上飲み続けていたのです。



介護する妻「(以前の)先生に言ったんですよね、薬が多くないですかって。そうしたら先生は、“それ、みんな飲んでいるから元気なんだ”って。」



症状の悪化は、この向精神薬が原因だったと髙瀬医師はみています。

実は、認知症の高齢者は、脳の機能が低下しているため、向精神薬に過剰反応する傾向のあることが分かっています。

向精神薬は本来、精神を安定させる効果がありますが、認知症の高齢者の場合には、感情を抑えられなくなることがあるというのです。



髙瀬義昌医師「向精神薬を使うとき、最小量を、さらに半分とか、4分の1から始めないと、通常量を若い人と同じように、教科書に書いてある通りに出すと、もう、てきめんに動けなくなる。一般のかかりつけ医の先生方や、大学の研修医レベルの先生方が、どこまで理解されているのか。」



去年(2012年)、厚生労働省の研究班が、全国のかかりつけ医と専門医、合わせて1,200人余りを対象に調査したところ、9割の医師が、自分の患者に向精神薬を服用している認知症の高齢者がいる、と答えました。

また「徘徊」や「過食」といった、向精神薬の効果がはっきりしない症状に対しても、薬が出されていたことも分かりました。

研究班の本間昭医師は、認知症の高齢者が急増する中で、向精神薬をどう使うのか、ルール作りが必要だと指摘しています。



認知症介護研究・研修東京センター 本間昭医師

「一般的に、向精神薬を使う対象とは考えにくい症状や、行動にも広く使われていた。最後の手段として、薬物療法を考えないといけない。」



向精神薬の処方を見直したことで、症状が劇的に改善した高齢者もいます。



去年3月から髙瀬医師の診療を受けている、92歳の女性です。



女性「ばかみたい。」



髙瀬義昌医師「いやいや、そうじゃないの、大事大事。ばかみたいって言われちゃうと、ちょっと困るんだけど。」



以前は、もうろうとして、突然不安を訴えたり、パニックを起こしたりしていました。



介護する息子「もう無理かなと思いましたよね。私が在宅で、仕事をしながら母をみる。そういうパターンは、もうほとんど、仕事が手につかなくなる感じになるので。」



処方されていた向精神薬を、別のタイプの向精神薬に変え、量を大幅に減らしたところ、意識が鮮明になり、はっきりと話ができるようになりました



髙瀬義昌医師「足が、なんか20歳くらい若返ったような感じだよ。どうしましょ。」



女性「足じゃなくて顔が若返らなきゃ、足じゃしょうがない。」



認知症の医療現場に広まる向精神薬。どう使っていくのか問われています。



阿部「こうした問題を受け、厚生労働省の研究班では、向精神薬の使用のための新たなガイドラインを現在、作成しています。具体的には、向精神薬のうち、副作用が強く、高齢者の転倒や骨折の原因ともなっている『抗不安薬』については、原則、使用しないこと。そして処方後は、医師が患者の生活の変化をこまめに観察し、薬の量を減らしていくことなどが書かれています。」



鈴木「厚生労働省は、今月(7月)中にも、ガイドラインを全国の医療機関などに周知するということです。」



引用・転載 おはよう日本

認知症の高齢者 向精神薬に注意を

http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2013/07/0704.html



認知症は「老化」の一つであって、クスリを大量に飲むような「重病」ではない・・・



ある認知症外来で調査したところ、薬物性の認知症症候群が4割も占めていたという調査結果もあるそうです。



『抗不安薬』だけではなく、全ての向精神薬を「原則禁止」にするべきだと私は思います。



Nico