多剤大量処方とは、各種類の薬が複数処方され、処方量が多い処方のことである。多剤併用大量処方とも言う。つまるところ、薬漬けである。
原因は薬を多く投与したほうが効果が高くなるであろうという思い込みである。
そのため、薬理学的な考慮のない、危険性を無視した投薬となる。
とりわけ精神科医療において指摘されるその原因は、精神科医による薬理学の知識不足である。そのため、完治させる薬ではないのに同じような薬を何種類も処方することになる。
それぞれが限度用量まで出されれば過量服薬になっていることが理解されていないということである。
精神科の薬の種類は、主に抗精神病薬、抗うつ薬、気分安定薬、覚醒剤、抗不安薬/睡眠薬(この二種類は、共にGABA受容体に作用するものが多い)であるが、こうした向精神薬の種類ごとに複数処方すれば多剤かつ大量となる。
厚生労働省によれば、日本では諸外国より多剤投与が多く、これが過量服薬の背景になっていることが指摘されている。
個別の記事や論文では、時に致死的なほど大量に処方される薬の毒性についての言及がなされる。
危険性のある薬でも、用量順守や血液検査のような適切な安全管理がなされていないため注意喚起がなされている。
過量服薬を自殺企図の手段とすることへの注意喚起もなされている。
背景として日本独自の慣行が存在する。
欧米では、向精神薬の登場により精神病院の病床数が減少していったが、日本では増大していった。
日本では、入院日数が長くなるほど、薬を使うほどに収入が増える社会保険のシステムにより、多剤化、大量化、高価格化が促され、効果が不十分な患者に多量に薬を使うことが常態化していき、減量が簡単ではなく減薬の方略もないので半永久的な投薬の実態があった。
おおよそ精神科の薬は、精神疾患と区別しにくい副作用および離脱症状が生じる可能性があり、また複雑な相互の作用増減の関係があり、ある1剤により、他の薬剤の作用が増強され副作用が生じたり、また別の薬剤の血中濃度が下がり離脱症状が生じている可能性がある。
副作用および離脱症状が再発と誤診され、さらなる投薬がなされる可能性もある。
まとめると一部の精神科医にとっては、これらの医薬品は各々を最大用量まで処方でき、薬理学的な薬剤間相互作用や副作用を考慮する必要のない医薬品であり、患者の具合が優れなければ効果を高めるために投薬種類と投薬量を増やしていけばいいということである。
そして最悪の場合、薬物が有毒域に達するような1日13種類40錠、一度に同じ種類の薬を7種類といった投薬になり死亡する。
1971年の向精神薬に関する条約において、濫用されてはならない薬物が指定されており、覚醒剤については付表(スケジュール)II、抗不安薬や睡眠薬に多いバルビツール酸系やベンゾジアゼピン系は付表IIIおよびIVに指定されている。
国際条約に批准する日本でこれに該当する法律は、麻薬及び向精神薬取締法であり、条約の付表Iは法律上の麻薬、付表IIが第一種向精神薬、付表IIIは第二種向精神薬、付表IVは第三種向精神薬に該当する。
2010年に国際麻薬統制委員会 (INCB) は、日本でのベンゾジアゼピン系の消費量の多さの原因に、医師による不適切な処方があると指摘している。
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上記記載は「wikipedia」の「多剤大量処方」の冒頭部分抜粋です。
とても、理路整然と日本の「精神医療」の問題を指摘されていると思う・・・
この項目はまだ「精神医療肯定派」からの書き込みがされていない、
時間が経てば、「メディカル・マフィア」からの各々の指摘に対する反論が掲載されるだろう。
そう、それが「wikipedia」の特性(1)でもあるのだから・・・
みなさんも「記念」にコピペされて「文書ファイル」として保管されてはどうでしょうか・・・
多剤大量処方
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E5%89%A4%E5%A4%A7%E9%87%8F%E5%87%A6%E6%96%B9
我が国においては、時として「島国」の特性か、「異様な進化」が起きる・・・
「ガラ携」、つまり「携帯電話におけるガラパゴス的進化」・・・
精神医療においても、「ガラパゴス的進化」が起きている。
ビッグファーマ(国際的巨大製薬企業)は、そこに付け込んだ。
「薬理学的な考慮のない、危険性を無視した投薬、精神科医による薬理学の知識不足」が常態化したのであるとすれば、私たちは「世界標準」で日本程に悪化していない国の「基準」を信じて行動するしか家族の安全を確保できないと感じる・・・
「ニコ呟・・・」では数回、「各国の処方規制ガイドライン」を紹介したが、
Wikiの「多剤大量処方」の項目にも文末に記載があったので「引用・転載」しておきます。
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世界保健機関 (WHO) は、1996年の「ベンゾジアゼピン系の合理的な利用」という報告書において、ベンゾジアゼピン系の利用を30日までの短期間にすべきとしている。
2010年に国際麻薬統制委員会 (INCB) は、日本でのベンゾジアゼピン系の消費量の多さの原因に、医師による不適切な処方があると指摘している。
各国の処方規制ガイドライン
アメリカ合衆国では、アメリカ食品医薬品局 (FDA) によるベンゾジアゼピン系/非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の添付文書には、7~10日の短期間の使用に用いる旨が記載されている。
イギリス 医薬品安全性委員会 (Committee on Safety of Medicines): ベンゾジアゼピンは、短期間の軽減(2~4週間のみ)に適用される。ベンゾジアゼピンはうつを引き起こしたり悪化させ、また自殺の危険性を高める[62]。
国民保健サービス (NHS): 2~4週以上の処方について認可しない。
カナダ 保健省・薬物利用評価助言委員会 (DUEAC) の勧告: ベンゾジアゼピンの長期的処方にはリスクが存在する。不安、不眠について適切な使用および薬物依存を避けるために、新規処方は注意深く観察すべきであり、処方期間は限られるべきである(不安には1~4週、不眠には14日まで)。
ニュージーランド 保健省: 最近では依存性のリスクが知られており、4週間を超えた使用は有害である。
デンマーク 国立衛生委員会: ベンゾジアゼピンの処方は、睡眠薬では最大2週間、抗不安薬では最大4週間に制限することを推奨する。保健省の依存性薬物の処方ガイドライン: 全般性不安障害、パニック障害、不安障害の第一選択肢は抗うつ薬である。依存性があるため、ベンゾジアゼピンの処方は非薬物療法など、それ以外の方法全てで治療できない場合のみに限定されなければならない。処方期間は4週間を目処にしなければならない。長期間の治療は避けなければならない。
アイルランド ベンゾジアゼピン委員会の報告書: ベンゾジアゼピンの処方は通常1ヶ月を超えるべきではない。
ノルウェー 国立衛生委員会: ベンゾジアゼピンの日常投与は4週間を超えてはならない。
スウェーデン 医薬品局: 薬物依存を引きこすため、不安の薬物療法にベンゾジアゼピンは避けるべきである。薬物中毒の可能性があるためベンゾジアゼピンは数週間以上の治療には推奨されない。
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参考になれば幸いです。
Nico
(1)Wikipedia:編集合戦
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E7%B7%A8%E9%9B%86%E5%90%88%E6%88%A6