「病気」と「障害」・「症候群」の違い・・・ | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

ブログを書き始めた頃、「ICD-10」というタイトルで「精神科領域」における疾病概念の曖昧さを指摘する記事を書いた。



分かり安くするため、ICD-10を用いた診断方法では、私は「24の疾病」が疑われると書いたところ「批判のコメント」を頂戴したりもした。



わたしが該当すると思った「疾病」とは・・・



F10.2 アルコール使用<飲酒>による精神及び行動の障害,依存症候群

F10.6 アルコール使用<飲酒>による精神及び行動の障害,健忘症群

F15.2a カフェインによる精神及び行動の障害,依存症候群

F17.2 タバコ使用<喫煙>による精神及び行動の障害,依存症候群

F17.6 タバコ使用<喫煙>による精神及び行動の障害,健忘症群

F34.1 気分変調症

F40.9 恐怖症性不安障害

F43.8 その他の重度ストレス反応

F48.1 離人・現実感喪失症候群

F51.5 悪夢

F51.8 その他の非器質性睡眠障害

F52.0 性欲欠如又は性欲喪失

F52.1 性の嫌悪及び性の喜びの欠如

F52.2 性器反応不全

F52.4 早漏

F60.3c その他の情緒不安定性人格障害

F60.4 演技性人格障害

F65.8 その他の性嗜好の障害

F66.2 性関係障害

F91.0 家庭限局性行為障害

F91.3 反抗挑戦性障害

F92.0 抑うつ性行為障害

F95.0 一過性チック障害

F98.5 吃音症  (小学校のころのはなしです・・・)



記号はICD-10の症状分類番号です。



F52.4を入れてしまったのが、批判を招いた原因だったのでしょうか・・・



伝えたかった事は、ICD-10DSM-5は、人間が生きていれば「誰でも精神疾患に該当する」というマニュアルだということでした。

そしてDSMICDを言葉では聞いたことはあるが実際目にしたことがない人の為に、私自身の主観は極力控え、視覚的に人間の「喜怒哀楽」や「趣味嗜好」が精神疾患と判断される可能性があるということを伝えたかったのです。



ちなみに、DSMにおいては、「うつ病」はmajor depressive disorderであり、その訳語は「大うつ病性障害」という分けのわからないものです。



双極性障害(bipolar disorder)は、躁状態(躁病エピソード)およびうつ状態(大うつ病エピソード)という病相(エピソード)を繰り返す精神疾患であり、気分障害の一つであるそうです。



ICD-10DSM-5には、

アスペルガー症候群(1) (Asperger Syndrome、略称:AS



注意欠陥・多動性障害(Attention Deficit / Hyperactivity Disorder、略称:ADHD



自閉症スペクトラム(Autistic Spectrum Disorder、略称:ASD



発達障害(Developmental Disorder



広汎性発達障害(, pervasive developmental disorders、 略称: PDD



このようにSyndrome」「Disorderという英語表記になっています。



「症候群」とは、根本となる一つの原因から生じる一連の身体症状、精神症状を指す言葉です。





私が、広告企画の仕事をしていたころ、自信がない時に相手を「煙に巻く」ときの常套手段は、「漢字の羅列言葉」「カタカナ言葉」を使って誤魔化しました



精神医学では、「病気」「症状」「疾患」「症候群」「障害」という言葉が巧みに混同されています。

大雑把に言うと、精神医療において「病気」「疾患」と呼ばれるものは、全て「障害」や「症候群」に過ぎません。



では健常者と「心の病」の罹患者の違いは何なのでしょうか?

非常に「相対的」な判断です、正常と異常の判断は誰ができるのでしょうか・・・

正しい判断など誰もできないのではないでしょうか。



人間には誰にでも「喜怒哀楽」があります。  そして人生を充実させるために「趣味嗜好」を求めます。

そしてその「喜怒哀楽」「趣味嗜好」は個人差があります。

例えば「とても嬉しいとき」「激しく怒るとき」「激しく哀しむとき」「とても楽しいとき」は人によって違います。



そして子供の発達には成長の早い子ども、ゆっくり成長する子どもと「個人差」があります。





分かり安く説明するため、また非難を受ける覚悟で「性行為」の形態の一つである「SM」を取り上げます。



この行為はICD-10精神疾患(F65.5 サドマゾヒズム)と明記されております。

本人が「S」であり対象者が「M]の場合何の問題も起きません。

本人が「S」であり対象者が「一般的な性行為」を求める場合、一方的に「サドマゾヒズム」な行為はDVとみなされます。

その人がそこで自制するのかどうかがポイントとなります。

自制できなく「サドマゾヒズム」に至る場合に限って精神疾患の可能性が疑われます。



つまり私たちの行動には常に「相対的」つまり、他との関係・比較によって成り立つ「対象者」がいて、正常・異常の判断が成されることになります。



「サドマゾヒズム」の嗜好があるからといって直ちに「精神科受診」マニュアル通りの「向精神薬」処方には疑問を持たざるをえません。



なぜならば、「うつ病」一つをとっても、その原因や病態が明らかにされ、疾患概念が確立されているわけではないからです。



「障害」という概念についても同様に混乱があります。障害=病気と混同されているのもこの精神科領域です。



「原因は不明である」が共通して同じ症状が観察される場合、それを「症候群」と呼びます。



「原因は不明である」、ここが重要です。

「原因が不明」なのに、どうしてクスリで治せるのでしょうか・・・?



精神病を脳の病気だと主張する精神科医が多く存在します。

しかし、いまだかつて誰もそれを証明したことはありません。



向精神薬の殆どは、「治療」のためのクスリではありません。

一時的に「脳の暴走を止める」ため、また「脳を覚醒」させ気持ちよくさせるものです。



モノアミン仮説などの、いわゆる脳内化学物質の不均衡という概念も、結局は生物学的精神医学や製薬産業にとって都合の良い仮説に過ぎず、誰も証明できていません。



ですから、「うつ」という呼称自体に問題があります。

「うつ症状」や「うつ症候群」は存在しても、うつ「病」の存在は誰も証明していません。



疾病の研究や脳科学が未完成の段階で、「セロトニン説」やら「脳の病気説」が、あたかも真実であるかのように流布してしまったことが問題なのです。

そして、メディアも疑うことなくプロパガンダに協力してしまったことが「問題」なのです。



結果として、うつ病とは脳の病気であって、薬を飲めば治ると多くの日本人が誤った常識を刷り込まれ、それに伴う向精神薬の「薬害」と呼んでもいい被害が日々起きているのです。



結局のところ、何一つとして精神病の疾患概念を確立できなかった精神医学は、障害概念を取り入れるよう診断のアプローチ方を変えてきたのです。



「発達障害」という概念も、「疾患モデル」を諦めて「障害モデル」として取り入れられました。



「生まれつきの生物学的疾患による発達障害・・・」この表現は、その典型だと言えるでしょう。



後天的な原因で発達障害様の症状を引き起こしている子どもと、先天的な原因で発達障害様の症状を引き起こしている子どもの違いを、たった数十分の問診で判断できる「科学的根拠」はあるのでしょうか・・・?



自分は生まれつき脳に異常があるんだと思いこまされ、そして周囲からそのような扱いを受けたまま成長していくのです。



「精神科を受診した」という事実は本人に一番影響を与えます。



そして何よりも、向精神薬による治療は取り返しがつかない事態を引き起こす可能性があります。



本来 向精神薬が不要であった子どもに対し、安全性すら確立されていない薬を長期的に投与することが、どれだけ心身に悪影響を与えるでしょうか。



実際の臨床現場では、多剤処方など信じ難い投薬もしばしば見受けられます。それが原因と思われる死亡例も出ています。



これでもあなたは「危険なクスリ」を飲み続けますか・・・



あなたの大切なお子さんを「精神科・心療内科」に連れて行きますか・・・



Nico



(1)アスペルガー症候群(Asperger Syndrome)は、興味・コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害であるとされています。