昨日は、朝から総合病院に行ってきた。
精神科ではありません、念の為・・・
この1カ月続いていた、胃の不調。
動けるようになると、健常者と会う機会も増えてくる。
会うのは、この4年間の私に起こった事を理解してくれている人ばかりではない・・・
どちらかというと、殆どの人には一から説明しなければならない。
きちんと理解して貰おうとすれば「うつ病」を患っていたという告白になり、
そうなれば、いくら説明してもしきれない泥沼に入り込み、一所懸命話し続けた揚げ句に、
「気持ちの持ちようだよね」などと励まされ、
あーぁ 話すんじゃなかった と思うことになる・・・
そして、感じる胃の不快感、痛くてたまらず前回、胃カメラを飲み、
「十二指腸潰瘍」という病名を頂戴していた。
でっ、その原因が「ピロリ菌(1)」(ヘリコバクター・ピロリ)関係しているかどうかの
検査結果を訊く為に病院に行った・・・
はい、居ました・・・ ピロリ菌(涙)
でも、あまり驚きませんでした。
私たちの世代は、ほぼ「ピロリ菌」を持っているそうです。
特に、55歳以上で高いピロリ菌の感染率(2)を調査結果は語っています。
小さい時に飲んだ「井戸水」や上下水道の衛生環境の不備が原因だそうです。
担当内科医の治療方法の説明が始まった・・・
PC画面の胃カメラで撮影した「私の荒れた胃」を見ながら、「ピロリ菌」の説明
服用するクスリの「副作用」の説明
服用後の完治率が80%で、3カ月後の「尿素呼気試験」で判断するとのこと・・・
インフォームド・コンセントである。
「嫌だ・・・」とは言えません。
反対に、「やっつけてやる、ピロリ菌!!」と闘争心が湧いてきた・・・
「尿素呼気試験」とは、ピロリ菌が死滅していない場合、吐く息に微量の「尿素」が含まれるそうだ。
おやじの「吐く息が臭い」のは「ピロリ菌」が関係しているんじゃないかと思った。(笑)
病院からの帰り道
私はしみじみ感じていた・・・
胃カメラで撮影した「画像」、必要最低限の「投薬」、治療方針の「根拠」、「治癒率」の説明、完治の「判断基準」・・・
EBM。エビデンスに基づいた医療である。
これが現代の「医療」であると。
なぜこれが「精神医療」では出来なくて、それが「あたりまえ」として許されているのだろうか・・・?
やはり「精神医療」は医療と呼んではいけないと思ったのであった。
Nico
(1)ピロリ菌
ヘリコバクター・ピロリ (Helicobacter pylori) は、ヒトなどの胃に生息するらせん型の細菌である。単にピロリ菌と呼ばれることも多い。
1983年、オーストラリアのロビン・ウォレン とバリー・マーシャル により発見された。胃の内部は胃液に含まれる塩酸によって強酸性であるため、従来は細菌が生息できない環境だと考えられていた。しかし、ヘリコバクター・ピロリはウレアーゼと呼ばれる酵素を産生しており、この酵素で胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、生じたアンモニアで、局所的に胃酸を中和することによって胃へ定着(感染)している。この菌の発見により動物の胃に適応して生息する細菌が存在することが明らかにされた。
ヘリコバクター・ピロリの感染は、慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のみならず、胃癌や MALTリンパ腫やびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫などの発生に繋がることが報告されている他、特発性血小板減少性紫斑病、小児の鉄欠乏性貧血、慢性蕁麻疹などの胃外性疾患の原因となることが明らかとなっている。細菌の中でヒト悪性腫瘍の原因と成りうることが明らかになっている唯一の病原体である。
ちなみに、日本語の「ピロリ」という読み方はラテン語読み pylōrī /pylɔ́ːrɪː/(ピュローリー)から来ている。
英語読みの場合は「ピロリ」ではなく「ヘリカバクター・パイローライ」のように発音する。ラテン語読みの場合は「ヘリコバクテール・ピュローリー」に近い。
(Wikipedia抜粋)
55歳以上で高いピロリ菌の感染率
http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kenkou/chie100_070727.html