想いあふれて・・・ (シェーガ・ジ・サウダージ) | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

いよいよ夏本番!


猛暑の日には、リオデジャネイロの海岸地区・コパカバーナイパネマの香りがするボサノヴァ』が心地良いです・・・



ボサノヴァで必ずといっていいほど用いられるのが、ナイロン弦のクラシック・ギター



ボサノヴァはピックを使わず、指で奏でます(爪弾きと言ったりもします)。

そのもっとも純粋なフォームは、ジョアン・ジルベルトが示したようなバチーダ奏法(1)のギターボーカルだけの演奏においてよく見ることができます。



ニコラスが弾くのも「エレガット」と呼ばれるナイロン弦のギターです。

ですから、Nicoはピックで上手く弾けません・・・



ボサノヴァ(ポルトガル語:Bossa Nova、発音: ボッサ・ノーヴァ)は、ブラジル音楽の様式のひとつであり、ボサノバと表記されることも多いです。



Bossa Nova"Nova"とはポルトガル語で「新しい」、"Bossa"とは「隆起、こぶ」を意味します。

したがって"Bossa Nova"とは「新しい傾向」「新しい感覚」などというような意味になります。

1950年代中期、リオデジャネイロに在住していた若手ミュージシャンたちによって創始されました。



"Bossa"という語は、すでに19301940年代に黒人サンビスタなどがサンバ音楽に関する俗語として、他とは違った独特な質感をもつ作品を作る人に対して「あいつのサンバにゃボサがある」などと使い、それらの楽曲を"Samba de Bossa"などと呼んでいました。



ブラジルでのヒットのきっかけは1958年にアントニオ・カルロス・ジョビン作曲、ヴィニシウス・ジ・モラエス作詞、ジョアン・ジルベルト歌・ギターによるChega de Saudade(シェーガ・ジ・サウダージ、邦題:想いあふれてのシングルレコードによってである。ただしこの時点ではボッサ・ノヴァという呼び名はまだ生まれていませんでした



ボサノヴァ誕生の中心となった人物として、作編曲家のアントニオ・カルロス・ジョビン(トム・ジョビン)、歌手でギタリストでもあったジョアン・ジルベルト、ブラジル政府の外交官にしてジャーナリストも兼ねた異色の詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスらが挙げられます。



ボサノヴァの誕生には、ジョアンが幾日もバスルームに閉じこもってギターを鳴らす試行錯誤の末、それまでにないスタイルのギター奏法を編み出すことに成功したという逸話が残っていますが、その際、変奏的なジャズや抑制された曲調のサンバであるサンバ・カンサゥン(1950年前後に発展した)、バイーア州周辺で発展したバチーダというギター奏法の影響は無視できません。彼を中心とするミュージシャンらの間で、1952年から1957年頃、ボサ・ノヴァの原型が形作られ、発展したものと思われます。



1958年、ジョビン作曲、モライス作詞のChega de Saudade(想いあふれて)が、当時すでに人気歌手であったエリゼッチ・カルドーゾによってレコーディングされました。その際ジョアン・ジルベルトがバックのギターを演奏しましたが、エリゼッチの歌い方はジョビンやジルベルトが目指す音楽とはかけ離れたものでした。そこで同年ジョビンがレコード会社を説得してジョアン・ジルベルトが歌う同曲が録音、発売されボサ・ノヴァ・ブームの幕開けとなったそうです。



1959年には、1957年にジョビンとモライスが古代ギリシャのオルペウスの神話を題材にして企画した劇を元にしたブラジル・フランス合作映画「黒いオルフェ」(マルセル・カミュ監督)の劇中曲として多くのボサノヴァが使われ、世界にその存在を知らしめました。

また19621121日には、カーネギー・ホールでボサノヴァのコンサートが行われ、ジョアン・ジルベルト、カルロス・リラ、セルジオ・メンデス等が出演しました。



1963年には、ジョアン・ジルベルトがアメリカのジャズ・サックス奏者スタン・ゲッツと共演したボサノヴァ・アルバム『ゲッツ/ジルベルト』が制作され、アメリカで大ヒット、特にこの中でジョアンの当時の妻アストラッド・ジルベルトが英語詞で歌った「イパネマの娘」は爆発的な売り上げを記録し、アメリカの大衆に「ボサノヴァ」を浸透させました。



戦後における都市文化の爛熟期にあったブラジルには、若く才能あるアーティストたちが輩出し、ボサノヴァは1960年代初頭に隆盛を迎えました。



ボッサの代表曲 イパネマの娘 (Garota de Ipanema)マシュ・ケ・ナダ (Mas que Nada)おいしい水 (Água de beber)は誰でも一度は耳にしていると思います・・・





今日はChega de Saudade(想いあふれて)」を対照的な二人のアレンジでお聴きください。



(引用 : Wikipedia抜粋)



Chega de Saudade・ジョアン ジルベルト

http://www.youtube.com/watch?v=guMek3_D6ls



Chega de Saudade・小野リサ

http://www.youtube.com/watch?v=4V_BcYxP3bA





(1)バチーダ

ボサノヴァはグループ演奏でのジャズ・ライクなアレンジメントにおいても、ほぼ必ずギターが使われ、ギターが潜在的にビートを鳴らすのが特徴的である。ジョアンに代表されるように、ボサノヴァにおける基本的なリズムは、親指がサンバの基本的な楽器であるスルドのテンポを一定に刻み、他の指はタンボリンのテレコ・テコというシンコペーションのリズムを刻む。このボサノヴァ独特のギター奏法は、叩き合わせる、またミックスするという意味を持つ「バチーダ」と呼ばれる。