イタリアに「精神病院」がないことを知っている人は多いと思う。
1978年5月に「ある法律」の制定により精神医療改革が進んだようです。
しかし「精神病院」の代替施設である「地域精神保健サービス機関」という「機関」に関する情報は少ない。
上手く機能しているのであれば、日本も参考にするべき「精神医療制度」なのかもしれない・・・
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通称バザリア法、(またはバザーリア法)とは、イタリアの精神医療・福祉に関する法律である。
1978年5月13日に公布された世界初の精神科病院廃絶法である。
後に同年12月23日成立の833号法に条文が移された。
通称名はイタリアで精神科病院(イタリアではマニコミオと呼ぶ)の廃絶を最初に唱えた精神科医フランコ・バザーリアにちなむ。
精神科病院の新設、すでにある精神科病院への新規入院、1980年末以降の再入院を禁止し、予防・医療・福祉は原則として地域精神保健サービス機関で行う。
治療は患者の自由意志のもとで行われる。
やむを得ない場合のために一般総合病院に15床を限度に設置するが、そのベッドも地域精神保健サービス機関の管理下に置く。
緊急に介入しなければならない時、必要な治療が拒まれた時には強制治療できる。その場合、二人の医師が個別に治療が必要という判断、治療の場は地域精神保健サービス機関以外、という条件を満たさなければいけない。
また、市長あるいは市長の任命する保健担当長の承諾や、その市長が48時間以内に裁判所への通報することも義務づけられている。
強制期間は7日間。
延長の場合は再度手続きを踏む。本人や本人に近しい人は裁判所へ抗告することもできる。
(Wikipedia抜粋)
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フランコ・バザリア
フランコ・バザリア(Franco Basaglia)は、イタリアの精神科医、神経科学者、大学教授。
誕生 1924年3月11日イタリアヴェネツィアサン・ポロ
死没 1980年8月29日(56歳)
(Wikipedia抜粋)
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精神科病院がどんなところか知りたかったバザーリアは、シーツ回収人に化けて院内をくまなく観察したそうだ。地獄絵を目の当たりにした彼は「ここは監獄だ」と気づきます。
そして"監獄"をぶち壊す決意を固めたそうです・・・
イタリア精神保健改革(2)に続く・・・
Nico