数日前、朝の散歩の時間 雨が降っていたのでマンションの周りを数周しただけで家に帰った。
午後から、天気が回復し晴れ間も出てきた。
少し頭痛がしていたので、夕方の散歩は少し離れたA公園までリオと散歩に出かけた・・・
公園に着くと、リオは嬉しそうに枯葉の絨毯の上を走りまわっていた。
枯葉の上を「カサカサ」と音をたて、時折 藪をくぐり抜けて遊んでいる。
人間も素足で砂浜を歩けば気持ちが良い
きっとリオも、肉球で芝生や枯葉を踏みしめるのが気持ちいいんだろう・・・
しかし芝生や落ち葉はまだ濡れていた、
数分するとリオの足が真っ黒に汚れてきた、
藪をくぐり抜けるたびに、お尻やシッポに枯葉がくっ付いていた・・・
見ていたら とても室内犬とは思えない。
今では街で出会う事も少なくなった「野良犬」のようである・・・
「帰ったら、リオを風呂に入れるか・・・」と考えながら、公園の出口に近づいた時、
今まで出会ったことのない 可愛いワンコとすれ違った。
まるで「ワンコの服のカタログ」から抜け出したようなお洒落な服を着せてもらっていた。
可愛いワンコが大好きなリオは、早速 挨拶の「お尻クンクン」を・・・
また 懲りずに一目ぼれでもしたのかシッポをブルブルさせている。
シッポを振るたびに、落ち葉が宙を舞った・・・
その時「冷たい視線」に気付く。
その娘の飼い主のお母さんがとっても嫌な顔をして、わたしとリオを見ている。
「なんて汚れた犬なの、ウチの箱入り娘のお尻の臭い、気安く嗅がないで・・・」と思っているのに違いなかった。
「うぅ」 急にまた頭痛が襲ってきた・・・
後ろ髪を引かれるリオを引きずって、
そそくさと二人はお家に帰ったのでした。
オシマイ
