ある医師の「メール」を入手した・・・
情報によると、この医師は「精神科医」ではないらしい。
本当に著者が「医者」かどうかは知る術もないのだが、医師でないと書くことのできない視点・論点だと感じた。
作者が拡散を希望しているとも読めるので転載します・・・
医者の「本音」には触れる機会は少ない、ある意味で「貴重」な情報なのかもしれない。
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去年の7月頃に、来年から薬屋(製薬会社のMR:Nico注釈)の飲み会がなくなりそうだ(1)、という話が出て来た。
そして薬屋の接待が今年の四月から消滅してご立腹の御仁もいらっしゃることだろう。
しかし、なぜこのようなことが行われたのか、きちんとお考えだろうか。
どうも、日本の独特の商習慣を理解しない、外資メーカーがやったようだ、という話が囁かれているが、実際はどうなのだろうか。
そのような話しもあるし、それも事実であろう。
いや、それはきっと正しいのだろうが、それでメーカーはハッピーになれるのだろうか、ということ。
理由や経緯はどうでも良いが、すぐに思い浮かぶのは、それで新薬が売れるのか、と言う事である。
ご存知の通り、新薬の特許というのは10年できれてしまう。その間に売らなくてはならない。
旧来は、ゆえに、メーカーは新薬の広報に必死で、新薬が発表されるや否や、プロモーションに力を注いだ。
講演会や医師との飲み会が頻繁に行われたのである。
医者との飲み会は、強力で最大のプロモーション(販売促進:Nico注釈)だった。
しかし、その接待飲み会が、薬屋自らの手によって禁止された。
それで新薬の販売が出来るのか、ということは、賢明なる各位がすでに疑問に思っていることだと思う。
なるほど、その通りだ。
そうであれば、すぐにこの禁止令は解除されるのではないか、と期待を寄せる御仁も多いことだろう。
そのような期待は私も持っている。でもどうなのだろう。
どういうことなのか、いろいろ MRに聴いてみた。いろいろなことを言っていた。
色々出た。
1)外資(多国籍製薬会社:Nico注釈)が強く言ったので、飲み会禁止になった
2)武田がうんと言った。やはり日本は武田が一番力がある。
3)飲み会禁止になり、中小のメーカーが大打撃を受けそうだ。
4)MSD(1)が講演会で現金を配り、罰せられたと。また、アストロゼネカ(3)が本国のイギリスで日本のような飲み会をしたところお叱りを受けた。するとこの二社は何を思ったか、あべこべに日本の商習慣はけしからんと言って、飲み会の禁止を強く主張した。
だが、これをいくら聞いても、パズルのピースが一つ足らない印象を持っていた。
矛盾点 1)2)飲み会は新薬の強力なプロモーションの手段である。これがなくなると困るのは外資も武田もいっしょであろう。中小のメーカーも一緒であろう。
3)プロモーションがかけられなくなって困るのは、中小も一緒だろうさ。
4)荒唐無稽な理屈。接待飲み会と言ってもルールはあった。金を配るのはダメである。イギリスで何をしようが、あまり関係ないだろう。荒唐無稽。
私は、ひょっとしたら、このことにはもっと大きなもんが絡んでいるのではないか、という懸念が消えなかった。
しかし、それが、この薬屋の接待飲み会の禁止にどうつながるのか、今まで分からなかった。
薬屋さんの話を聞いていて、薬屋の接待はなぜなくなったのか。
何かパズルのワンピースが足りないという印象の最後のワンピースが、やっと最近わかって来たので報告したい。
そして、その大きなモノとは
TPP。
ひょっとしたららTPPではないかと思っていた。
Nico
その2 に続く・・・
(1)こいつら「とことん腐っている」