エチゾラム(デパス)を0.5mgにして15日が経過した・・・
相変わらず、離脱症状カルテットの「涙」「鼻水」「頭痛」「肺の痛み」は襲ってくる・・・
しかし その時間と強さが少しずつだが治まってきている感じがします。
言葉で表現するのは難しいのだが、「涙腺」と「鼻水」の「蛇口」が少しずつ正常になってきているような感覚である。
「頭痛」「肺の痛み」に関しては「頓服」で服用している「ロキソニン」と「バファリン」を呑む回数が減ってきている・・・
リハビリを兼ねて趣味でギターを弾くのだが、最近感じることがあります。
リハビリなので意識的に「難しい曲」にトライしているのだが、発病前に弾けなかった(うまく弾けなかったというニュアンス)曲が弾けるようになってきた・・・
楽器を演奏する方には理解してもらえると思うが、ほとんどの楽器は両手というか手の指10本すべてを使います。
ピアノがそうですね・・・
ギターを弾くとき「左手の親指は使うの?」と疑問を持たれる方もいるかもしれないが、「左手親指」もネックを支えるだけでなく、あるコードのときにE弦を押さえます。
ギターの場合、左指でフレットを押さえ、右指で弦を爪弾く(つまびく)、そして耳で正確な音か判断し違っていたら修正する・・・
練習とはこれの繰り返し・・・
リハビリで練習している「難しい曲」、特にJazzの香りのする曲は進行コードに「6」「7」「9」という記号が加わるからです。
分かりやすく説明するとコード「C」とは「ド」「ミ」「ソ」の和音です、それに「シ」を加えると「C7」というコードになります。
「Cm」の「m」とは「マイナー」の記号で「単調」コード、簡単に説明すれば「悲しい音」に聴こえる和音です。
「演歌」などはほとんど「Am/Dm/E7」の組み合わせで弾けたりします。
Jazzの名曲は、例えば「C6-9」というコードなどがよく出てきます。
これは「ド」「ミ」「ソ」に「ラ」と「レ」の音を加えなさいという和音です・・・
つまり5音の和音、左指も右指も5本ずつしかありません、つまり左指の5本と右指の5本を同時に的確なフレット、そして的確な弦を引かないとその和音が弾けないということです・・・
ギターを練習した事のある人は「F」の壁という物があります。「F」コードは左人差し指で1フレットを全部押さえます(これをセーハといいます)。そして残った3本の指で「Eコード」を押さえます。
このときセーハした3弦がちゃんと音が出ないのです・・・
「F」の壁でギターを辞めちゃう人は、Fコードのセーハ音が出ないらしい・・・(息子がそうでした)
昔も(発病前)も定期的にライブをしていたんで、それなりに練習はしていたと思うのですが、「F6-9」のようなコードを「F7」で誤魔化して弾いていました。
でも最近 左手がちゃんと押さえられて、右手とちゃんとシンクロするようになってきました・・・
あくまで推測ですが、脳細胞が生まれ変わったり、脳神経がどんどん繋がっている感じなんです。
右手、左手の動き、音を耳で聞いて それを脳のどこかで処理をして、また 手の動きにフィードバックさせる
ものすごい情報量が処理されるのだと感じる・・・
勿論 「うつ状態」の酷い時は、弾く気力もないし、もし弾いたとしても手が震えて弾けなかった。
クスリの種類を減らし、量も少しずつ減らす・・・ 減らす毎に「感覚」が蘇ってくるのを実感する・・・
発病前のあのような生活を続けていたら、脳細胞はどんどん死に続けていたのではないかと感じます。
話は変わって
減薬・断薬治療中の方のブログを読んでいて、気にかかることがあります・・・
ある A という薬を「断薬」するにあたって、同じ系統の B というクスリに置き換えてからBを減薬・断薬される方が結構いらっしゃると感じます。
アシュトンマニュアルにもその様なことが書かれていますし、「某 カラスさん」や「偽医者kyupin」も「CP換算服用」(1)などの事はメチャメチャ詳しくて、時々ブログに記事を書いています・・・
でも よーく考えると
それってAというクスリを「Cold Tarkey(一気断薬)」してBというクスリを新たに呑むことですよね・・・
減薬しないで「一気断薬」の離脱症状の怖さはある訳で・・・
Bというクスリとの相性もどうか分からない
「リスクとベネフィット」の観点で考えても得策じゃないような気がします・・・
ベンゾジアゼピン系のクスリは、置き換えずに1剤に持っていく・・・
そして その1剤を 徐々に減薬していく・・・
これがベストだと 体験上思うのですが・・・
ニコラス・デパスでした
(1) CP換算値