円熟と洗練 西日本大会 | みづきのブログ

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フィギュアスケーターの高橋大輔さんを応援しています

再発した持病(ヘルニア以外の)の通院と身内の介護の為もあり、今月4日の西日本大会をCSフジで観て感動したのですが、中々感想が書けず…でも、その間も高橋選手の競技プロを何度もリピートする喜びを久々に味わい、幸福でした。特にフリーの演技。何か中毒性があるんですよね。

以下は山陽新聞から。

 

 

フジ放送、最初は前日のSPから。変更された群青というか、ロイヤルブルーの衣装が目を引きました。映画『シェルタリング・スカイ』の舞台となったアフリカの砂漠の空のイメージでしょうか。民族衣装風で裾がスピンの時等にひらひら舞って、とても綺麗です。体の線も美しく出て、こちらの衣装の方が良いですね。プログラム自体の印象はと言うと、素敵なプロですが高橋選手がこれまでもよく滑ってきた切なく美しい系の音楽と振り付けで、余り意外性はなかったです。ウィルソンなので、私の好きなVAS的な捻りのある作品を期待していたのですが、寧ろフリーの方がVASっぽいので、SPとFSを並べるとバランスは良いと思います。

 

一方、FSの『Pale Green Ghosts』は振り付けも、ダークでドラマティックな音楽もその編集も、私の好みどストライクで、リショーさんは初めて組む振付師だったので実は当初少し不安だったのですが、こんな素晴らしいプログラムを作ってくれて、感謝しかありません。最終滑走で迎えた西日本大会の演技は近畿大会の時とは見違えるようで(近畿の時はかなり足に痛みがあったと聞きました…)プログラムの全容がやっと掴めた気がしました。先ず最初、スタートのポジションでの体を絞った美しい立ちポーズに目を奪われ、そこからの舞踏の様な動きで、霊界の王が憑依したかの様な高橋選手の演技と世界観に引き込まれました。最初のジャンプは3F、コンビネーション予定だった様ですが将来ここにクアドを入れて来るのかな。3A+3Tと3Aは高く幅もあり、公式練習や6練でも3Aはバンバン決まっていたので、高橋選手の美しく大きいトリプルアクセルが戻って来てくれて、本当に嬉しく思います。ステップも勿論、上半身の所作共々格好良いです。ただ、ボーカル後の終盤は要素が詰め込まれていてスタミナが切れて足が重そうで、転倒しないかとはらはらしました。フリーの30秒短縮は若い選手でもキツそうですものね。でも何とか纏められて良かった!!優勝おめでとうございます!先の現役末期よりジャンプが全体に軽く美しくなっているので、これでクアドが入りノーミスなら、どんなに素晴らしい作品に仕上がるのでしょうか。表現力やスケーティングに関しては、以前から凄かったのがダンス等の経験が磨きをかけ、洗練されて円熟の域に達していると感じました。全日本まで後ひと月余り、怪我にはくれぐれも気を付けて、調子を整え練習出来ますように。