小学校の担任の先生が

『学級末で
 予備に取っておいた1校時分だから大丈夫
 明日本人と相談して
 来週お別れ会を開きますね』

と言ってくれた


本当はきっと
別な事をやるつもりだったんだと思う


申し訳無くて
でも
とてもありがたかった

  


『お母さん、転校先の学校名
 もう一度教えてもらえますか?』





何でだろう?と思いながら答えたら

『お別れ会の時に
 転校先の学校名
 みんなの前で言えるように
 少し練習しますね
 もし本人が忘れちゃったら
 私が言いますから
 大丈夫です』




確かに
子どもには学校名は伝えてあったけど
きっと練習しないと
みんなの前では上手く言えない
今まで聞いた事のない学校名
急に転校する事になってしまったから



先生はそんな事まで考えてくれていた…



涙が出そうだった





子どもが
ちゃんとお別れの挨拶をして
転校する方が絶対いいと思っていたけれど
難しいと思っていたのに
先生からそれを提案してくれて
それだけでも
本当にありがたかった





そして
転校するからと
本当にたくさん
今まで撮った写真
とにかく子どもが写っているもの
スナップ写真みたいなのも全部
パソコンからプリントアウトして
毎日子どもに渡してくれた
集合写真はわざわざ焼いてくれて
これもあった
あれもあったよと
何日かに分けて
なるべくたくさんって
子どもに持たせてくれた



先生のおかげで
子どもはみんなの前で
無事に転校の挨拶がにできて




みんな驚いていたし
転校先の学校を聞かれたそうだけど
先生と予行練習したから
答えに困ることはなく
泣かずにしっかりと
自分の口から学校名も答えられましたと
先生が教えてくれた




終業式の最後の日には
クラスのみんなが
こっそり書いてくれた手紙や色紙まで…



きちんとお別れができたのは
待っていてくれた先生のおかげ


忙しいのに
時間を作ってくれた先生のおかげ




あぁ
私も頑張らなくちゃ


夜、色々な手続きの書類を書きながら
涙が出てきそうになると
先生の言葉を思い出す


つらい悲しい悔しい涙が
すっと
感謝の涙になってた





先生
本当にありがとうございます