12月30日の土曜日
いつも通り15時オープン
カフェを楽しみに来てくれた初めての方
新聞を読んで来てくれた女の子
ビリヤードのお客様が入れ替わり
日がまた暮れた
テーブルの蝋燭に火を灯す
パンを焼く香りとコーヒーの香りが混じり合い
温かい食事を分け合って
いつも通りのオーダーが続いていく
昨日初めてペルーから来てくれた若者
今日は2回来てくれた
昨日と今日で3回も来てくれて
iPhone片手にスペイン語で伝えてくれた
〈あなたは私の父にとても似ている〉
どうやら店を気に入ってくれたみたいだ
グラスが重なり昔話や少し先の話が尽きない年の瀬
カウンターで7時間飲み続けた二人が白髪を褒めてくれた
最後にハグして帰ったバンドマン達
はしゃぎ声がこだまして
今年一番の賑わいで2023年を締めくくった夜が過ぎた
さよなら悩み多き2023年
さよなら実り多き2023年
冬の夜の悲しみの中で
ギターを弾いた
あなたが歌ったようにもう少し
タンゴステップをやみくもに踏み出していたい
ぼんやりだけれど未来が見えた気がするから