ちょっと時代が飛んで1980年代の曲です。松田聖子と中森明菜です。

今回も音律検証に特化した雑な打ち込みデータです。カワイのスコアメーカーで作ってPianoteqに読み込ませています。

 

 

「風立ちぬ」

 

一見、平均律でも問題ないんですが、「幸せに満ち溢れてる感じ」っていうのを表現するのが平均律は苦手です。すこし古典調律寄りにしたほうがHappyな気分を演出しやすく、響きに充実感が出てきます。S.C.1/5 ミーントーンがなかなか優秀で、昭和っぽい雰囲気を出したい場合によく合いますが、ちょっと複雑なコードになると対応できません。1/6コンマならギリセーフ・・・かな?

 

 

「飾りじゃないのよ涙は」

 

この曲は、いかにも平均律じゃなさそうだなぁとは思っていましたが、平均律だと健康的すぎてやっぱり変です。S.C.1/5 ミーントーンぐらいが収まりが良いです。1/4コンマだと、うなりの無い三度の響きが硬質になってしまうので、ちょっとうなりがあった方が涙のイメージに合う気がします。狭い半音のニュアンスが面白いので2/7コンマや1/3コンマも収録しました。

 

 

これが流行っていた当時、私は中学生だったわけですが、学生の時にこういう音律のことを知りたかったですねぇ。こういうことを教えてくれなかった音楽の先生のことをマジで恨んでます。まぁ先生も知らなかったんでしょうけども!!!

 

そういう訳で、いまさらではありますが、日々こうやって検証動画をUPしている訳であります。

 

一連の昭和の歌の音律聞き比べ動画は、以下のリストにまとめてあります。

 

  

願わくば、音楽を教える人・学ぶ人にこれが届きますように。アーメン。