残っていた有給を一気に使って産休前から前倒しして5月末をもって長期休みに突入。
仕事してたときは早く休みに入りたいと思っていたけれど、3日もすればただの暇人に。
スーパー行って散歩するだけ。
赤ちゃん産まれたら、もう漫画喫茶行けないなとおもい、行けるだけ行った。

妊娠34週から分娩するための病院に通うため、地元に戻る。同じ東京だけど、電車で1時間くらい。
そこからがしんどかった。
特に37週あたりから「そろそろ産まれるかな」「今日あたりかしら」「まだ産まれないか」
そんな何気ない一言がストレスだった。まだ産めてないことが悪いように感じていた。
毎日1万歩以上歩いた。雨の日は、デパートの通路を徘徊して歩いた。早く出てきて〜と思っていた。
実家にいることが気まづかったので、都内の部屋に戻ったりもした。
都内のほうで出産を促すツボ三陰交にお灸をしてもらった。そしたら、その夜おしるしがあった。
母が心配して迎えに来てくれた。
次の日にも朝おしるしがあり、破水して病院へ行った。
39週だった。

妊娠中、つわりよりもきつかったのが腰痛。
8ヶ月あたりから、大股で歩くとピキーーンと痛みが。
仙骨から足へむかって痛い痛い。
信号渡りきるのが必死だった。
夜中の頻尿に起きるのも一苦労だった。
腰痛対策体操やヨガをやってもまるで意味なし。

妊婦OKの整体に通ううち臨月はいる頃には痛くなることはなくなった。
1人目妊娠時はフルで働いてたからお金があったなあと思う。
保険きかなくてお金でまくりだったけど、効果あったのかな。

普通に行動できるのって幸せだなあと思った。
35歳から高齢出産といわれ、リスクが高くなる。
34歳の私は悩んだ、出生前診断。

最初は気にとめてなかったけど、母から、出産後大変お世話になるであろう母から
「出生前診断しときなさい」
と言われて、悩んだ。
それから色々調べて、ひとえに検査といっても色々な種類があることも知ったし、確かな検査にはそれなりのリスクと費用もかかる。

結果、出生前診断はしなかった。

赤ちゃんの心音聞こえてるから。
診断して、結果によっては?ってことを考えると足ががたついた。
姉や妹は診断しないとの意見。仲の良い高齢出産の友達は診断した。
私としてはしたくないけど、するべきなのか。
1番相談しなくてはいけない相手は彼だ。でも、相談するのが怖くもあった。彼に診断しろと言われたら、いよいよ迷いの迷宮にはいるなと不安だった。
「東京だから悩むんだろうな。田舎なんか何も考えずポンポン産んでるよ」
彼の返答。すごく気持ちが軽くなった。
母に診断しないと伝えたら、一言も反対されなかった。

診断しないと決めてからも、人に「そうゆう検査しないんですか、きれいごとではないですよ」と言われたりしたけど気にしなかった。

だけど、この妊娠期間中特にストレスはなかったけど職場で言われたことには涙がでてしまった。
妊娠8ヶ月になろうとしてるときに
「そうゆう検査とかした?しなかったの?した方がいいよ。顔で障害あるってわかるのはちょっとなあ」
人生なにがあるかわからないのに、この発言はありえないと思った。
すでに産むしかない時期に何言ってんだ浅知恵野郎が。
ダウン症として産まれてきても、穏やかな子が多い。そして画像でみたダウンの子はニコニコして可愛かった。
私の甥っ子は軽めの発達障害がある。でもママは溺愛してる。
もちろん、きれいごとばかりではない、大変な苦労もあるだろう。
けど、もう少しで産まれる、流産せずここまで育ってくれた。その子に何言ってるの。まるで殺せと言われているようでとても怖くなって、トイレで泣いた。