金沢でおみやげに買った「さばへしこ」をいただきながらの更新。

以前、蟹工船の小道具で使われたカニかまを作っている株式会社スギヨさんからおみやげでいただいて以来すっかり虜なのです。かるーく火で炙って食べるとさばのうまみがより滲み出てたまらない。金沢の人たちは毎週末この「さばへしこ」で乾杯できるのかーと思うと、嫉妬でへこむ。羨ましいなー

ついにツアーが折り返しました。

京都~金沢~札幌~仙台と、おかげさまで熱い夜が続いています。あーっす。正直まだまだもっといける気がするけど、既に去年のツアーとは比べようのないくらいの充実感も同時に感じています。ライヴ中、お互いに顔合わせてニヤリみたいな展開がどんどこ増えてきてるし。だから決していま不完全燃焼とかなんじゃなくて、ただ単純に欲が止まらなくなってるんだろう。これ叶ったらあれ、あれが叶えばそれって具合に。自分をもっと楽しませてあげなきゃいけないと思うし。自分を楽しませてあげて初めてお客さんも楽しませてあげられる。少なくとも俺らはそれがバンドの当たり前の姿だと思ってます。



さーて、じゃお写真。


20100128 京都磔磔



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しぶいねえ。この日は祥太郎の誕生日だったので、お客さんも一緒になってみんなでハッピーバースデーの大合唱でした。どうやら祥太郎さんものすごく感動していたようですよ。なにげに感動しいだからね、あの人。あと楽屋に戻ったらなぜか坂倉にも「みっちゃん、ありがとう」って言われました。謎。




20100130 金沢AZホール



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、、、、すまん!!!!うっかり撮り忘れてもーた。。。泣

いやでもしかし、我々のまぶたの裏にはしっかりと焼き付けてありますのでどうか堪忍を!

金沢単独LIVEは初だったにも関わらず、この日も本当に熱い夜でした。

そんなフロアに負けじと古村氏も熱くなって、やたらと最前列のバーの上でギターを弾く。危ないから落ちないようにと俺が後ろから支えていたのに、彼は何を勘違いしたのかそれが俺からの「GOサイン」だと思ったとのこと。違います。



続きはまた次回。札幌、仙台はきちんと撮影しましたのでご安心を。





オーロラ(あのー先生、リリースから既に二ヶ月以上経ってます)全曲解説



8.レオ


構想二年、レコーディングに三ヶ月を費やした今回のアルバム収録曲の中でも個人的に一番の力作であり自信作。三ヶ月を費やしたと言ってももちろん三ヶ月間毎日やっていたわけではなく、二週間に一度くらいのペースでバージョンアップを重ねて完成に至った。楽曲のテーマ、サウンドのイメージ、その構築の方法・・・二年間の構想の中で相当なところまで頭の中で設計していたために、レコーディングや編集作業はいかにそれを明確に具体化するかが勝負だった。亀田さんにもあらかじめある程度までの方針を話したら快く俺に全てを一任してくれた。

いつも通りバンドでせーので録音したもの(これはこれで実は既にだいぶ格好いい)をパソコン上で片っ端から編集し、あえてバンドの生々しさを取り払って仕上げた。細かいことは話し始めるときりがないので割愛させてもらうが、パソコンを使って音楽を作る作業は元々学生の頃から好きでやっていたからある程度イメージしていたサウンドは具現化することができた。とはいえやはり本格的にその道をいっている人たちからすればたかだかお遊び程度の技術や知識しかなかったのも事実で、とにかくそのサウンドに辿り着くまでに時間がかかった。三ヶ月も費やしてしまった理由は実際ほとんどがそれである。エンジニアの佐藤さんはじめメンバースタッフも本当によくガマンしてくれたと思う。この場を借りて感謝します。

「レオ」というタイトルは「オレ」という一人称をひっくり返して作った“自分の裏側に潜む自分”という意味の造語。歌詞の世界は、そんな自分の表と裏を俺なりに見つめてみている。歌詞中の「俺はジキルでハイド」というフレーズがとびきり気に入っている。俺は血液型がAB型なんだけど、AB型は「二重人格だ」なんてよく言われる。しかしそれを否定するつもりもあんまりない。善の自分も悪の自分もどちらも自分の中にあってそれを己の中で対話させるからこそ本物の善を知り、悪を知るんじゃないかと思うから。完璧な善も、完璧な悪もこの世には存在しない。それを誰もが認めるべきなのだ。

気むずかしい曲だと思う。誰もこんなもの俺らに求めていないと思う。しかしこういう音楽は必要だ。理解に時間をかけていい。かけるべき音楽。さもなきゃ音楽は、あっという間に消費される。



続く