シャツが着たい。今年。


シャツを着ると、シャンとした気持ちになるんだよな。背筋がくっと伸びて、空気の味もいつもと少し変わるような。


なんだかいま無性にシャツが着たいんです。




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全国ツアー「& Auroras」が一ヶ月のインターバルを経て1/22地元千葉LOOKより遂に2010年編スタート。250人のこの会場から10000人の武道館まで怒濤の1ヶ月半を俺ら駆け抜けます。


こんなピンキリなツアーもなかなか珍しいと思うので(笑)、ちょっとでもその証たちを残せたらと思い、ステージ上の正に俺の位置から見える景色を逐一貼り付けていこうと思う。うまくやれれば、中央下のマイクだけが1ヶ月半その姿を変えないことになる。


千葉LOOK。マイクなどなくても普通に会話が出来てしまうほど、フロアとの距離が近い会場。ステージも低ければ、天井も低い。本番中は常に湯気なのかスモークなのか区別のつかないもやが充満していて、そいつが妙な成分を含んでいたのか、猛烈にハイになり灰になった。こういう小屋でしか味わえない感触。ごちそうさまでした。


ただ大変なのがこの千葉LOOK、楽屋にトイレがないので、大ガマン大会だったこと。汗で排泄だ!なんて坂倉は言っていたけれど、お客さんがみんな出て行ってからやっとこさ用を足したら、ガマンしすぎたのかおしっこロードがキューンと痛んでちょっと泣きそうになった。千葉LOOKでしか味わえない痛み。。。ごちそうさまでした。



その二日後、横浜アリーナにて行われた「オンタマカーニバル」も大変いい経験になりました。


サザンオールスターズの年越しLIVEを観に行ってから憧れの会場。あれだけ大きいのに音響も良くて、大物がこぞってここでやる理由、少しわかった気がする。


初めましての方がほとんどだったけれど、そもそも俺らにとってもこの日が初めての神奈川LIVEだった。


俺らももっともっと経験を積んで、この会場が似合うバンドに、ミュージシャンにならなくては。とにかくこの日演奏した5曲がきちんと響いていることを信じる。





オーロラ全曲解説



7.錆びてきた


『オーロラ』の中でもっとも歪んだ曲であり、NICO Touches the Wallsとしても過去ないくらい歪んだ一曲である。どれだけ歪んでいるかというと、ギターはもちろんのこと、ベースも、スネアも、さらには声まで、今までにないくらい歪みのツマミをグイッとひねり上げたという。ヒステリック中のヒステリック、少々事故である。サビで出てくるメロトロンの混声コーラス(こいつの音色に3日ほど費やして亀田さん少々オーヴァーヒート)がホラー感をより煽る。

人のイヤな部分というのは人間が利口になればなるだけ不思議と目につくもので、それはきっと「人間ってこうあるべきだ」とかいう可哀想な理想が日増しに己の中で確かなものになっていくからこそ、そのギャップを認めない自分がもう片方で現れて引き起こす現象なのだと思う。この歌詞は、そんなイヤな自分に気づき始めた頃に書いた。錆びてきたのは、世の中でも他人でも何でもない。自分なんじゃねえかって頃に。



続く