ブログも、こう一週間近く放っておくとまるで録音作業でいっぱいいっぱいみたいに思われてしまいそうなので、今夜は更新してみます。





案外リラックスしたムードで順調に行われていますよ。毎日お昼に始めて終電までには必ず帰ってますから午前様になってしまったことはまだ一度もないし、この調子だと最終日までこのリズムは保たれそう。素晴らしい。延長するだけして良いものあがらなけりゃ莫大な追加料金ドブに捨てるようなものだから。昨日なんかは少し早めに終わったのでバッティングセンターに行きCatches the Balls練習も兼ねてリフレッシュ。改めて自分のフォームの悪さに愕然とした。確かに俺、当てにいきすぎてる。むしろ古くんのフォームが意外と良かったのね。スイングはまだまだかもだけど。。。まあこんな感じで適度な余裕がある中で行われてます。ああ、あと行きの電車が空いてるんで本読んでます。今までは電車だと専らウォークマンだったんだけど、本の方が心が安まるね。堅苦しい車窓からの景色や、ストレスでおかしくなってしまった哀れな彼らの顔から解放され、存分に文学の世界に没頭することができる。読み終えたところまでその都度しおりを挿す感覚もまた良い。





実をいうと録音は間もなく終了で、遂に「最後の曲」に取りかかっているところ。しかしながらこの「最後の曲」というのがなかなか手強くて。。。もう何度も構成を作っては崩し作っては崩しを繰り返し、一体何十パターン試しただろうか。しかし未だ完成な形には成っていないのです。もちろん歌詞だってまだちょこちょこしか付いていない。しかしここ2日でけっこういいところまで持っていけて、ようやく2パターンくらいまで絞り込むことができた。明日なんとかオケまでは録音したいと思っている。
この「最後の曲」は、曲が未完にもかかわらず、それでも録音予定曲としてリストに入れた。要は、それだけ芯を強く持っている曲なんだ。平塚デモ合宿の時からこの曲は存在していたけれど、その時のかたちと今のかたちはまったくと言っていいほど異なる。当初、俺がこの曲に抱いていたイメージはかなりズバッとしていた。故に歌詞もシンプルではあるけれど、そのあまりにズバッとした曲調によって生みだされる何とも言えない…しこりが残るとも言い難い、稀な後味によって複雑に意味を成していく、一見シンプルだが奥の深い、そんな曲にしたいと思っていた。だがしかし色んな人にその曲を聴かせていくに連れ、次第に曲のイメージが当初の楽曲からはみ出るほど広がっていってしまって、最後はやはり楽曲自体を大きくせざるを得なくなった。俺は過去の経験上、自分の直感には多大な信頼があるので、曲の当初のイメージをまったく新しいものに塗り替えていくことはいつも相当な努力が必要とされる。突然自分の体から手も足も脳みそも奪われてしまったように不器用になってしまうからだ。だから今回もすごく苦労している。だけどこんなに苦労した曲は過去無いんじゃないかとも思う。良い曲として良いかたちで録音されることを、本当に心から望む。






今回の場合、やはり確信はあとから付いてきた。

こんなことは初めてだから、やはり戸惑ってしまう。



確信のもてない理想は、やはり理想なんかじゃない。

理想が確信に変わるまで決して放ったらかしにしたり逃げたりしては、やはりいけない。