会社の先輩が、もうすぐ産休に入る。
小柄で可愛らしい営業部のアイドルで、気遣い上手で、そして仕事も出来る、憧れの存在。
先輩はたしか、私の2年上の入社年次なので、39才か40才。初産。
聞いたことはないけれど、年齢的にはもしかしたら不妊治療を受けていたかもしれない。
そんなことはどうでもよいことだけど、とにかく、先輩にはなむけの贈り物をしたい。
あわよくば、あやかりたい。
下心満載で買物に出掛け、カレル・チャペックでラブリーなデカフェのティーバッグを発見。
これなら、そんなに親しいわけでもない後輩から贈られても、重くはないと判断し購入。
先輩の安産を祈りながら、そしてあわよくば妊娠菌の伝染を試みながら、手渡しに行った。
先輩「わあ〜ありがとう〜〜」
にこ「異動で席が離れちゃって、最近なかなかお喋り出来なかったですよね〜」
先輩「ねー。斉木ちゃんとは、同じ出身地同士、親近感があったよ〜」
にこ「予定日はいつなんですか?」
先輩「10月18日なの〜」
にこ「あ、うちの義妹も同じ頃予定日なんです!」
先輩「えー、そうなんだー!(性別)どっち?」
にこ「男の子です!」
先輩「じゃあ斉木ちゃんに甥っ子ちゃんが出来るんだね〜」
チキン
な私は、お腹に触らせてくださいとは言えなかったけれど、これだけお喋りすれば妊娠菌空気感染するでしょう!
先輩は、一年後に復職するからまたよろしくねと言ってくれたけど、その頃私きっと、育休中です!(妄想)