息子は、1歳4ヶ月で 初めての手術を受けました。
生まれつきの奇形
尿道下裂(重度)の手術です。
出生後にお世話になっていた病院では
手術が受けられないとのことで
退院と同時に 紹介状を書いてもらい
息子、4ヶ月の時に 初受診しました。
それまでに
検索魔になって調べてわかったのは
とても難しい手術であること。
お医者さんによって、選ぶ術式や
術後の過ごし方、手術の腕が違い
お医者選びも重要。
ということが わかり、
息子のためなら どんなに遠くても
いい病院に!!と思っていました。
でも、まずは 紹介状を書いてもらった先の病院へ。
本当に 本当に
不安でいっぱいの中 受診しました。
そして、初めて会った お医者さん。
尿道下裂について
歴史や現代の状況など
にこやかに
わかりやすく 教えてくれました。
『この先生に 息子をお願いしよう』
その時、そう思えたので
結局、他をまわらず
そのまま その病院にお世話になることにしました。
先生は、
『原因は不明。
古代エジプト時代から 報告書されているもので
300人に1人(重度・軽度含む)に みられる。
情報が整理されていない時代から、手術が行われてきているため、術式が多い。
親子でみられる方もいるけれど、遺伝は言い切れず、300人に1人がたまたま 当たっただけのではないか。
母体の責任ではありません。
なんというか、神様が忘れちゃったみたな。』
と話してくれました。
その時、
私の気持ちがスーっと軽くなったのも
先生に決めた 理由の一つです。
お母さんのせいではない。
旦那も 兄弟も 両親も、
誰1人 私を責める人はいなかったけど、
ずっと思ってた
息子の奇形は 私のせい。
それを、違うと言ってもらえ
下ばかり見てた私は
ハッと 目が覚めた感覚になりました。
でも、その時、私が思ったのは
息子の奇形は
『神様の忘れ物』ではなく、
『神様からの プレゼント』。
どう受け取るかは、受け取り側次第。
前向きに受け取って、
全ての物事には 裏表があるから。
奇形は裏の面が目立つけど(マイナスイメージが強い)
その分、表の面(プラスなこと)が たくさんあるはず!
そこを見落とさないようにしよう!
そう
思ったのです。
初受診をして
お医者さんに出会えたことが
きっかけで
息子の奇形の事を
受け入れられるようになり
みんなと違うその形を隠す気持ちは薄らぎ、
かわいいと思うようになりました。
でも、まだ、友達や周囲の人には話せずにいました。