攻防戦
朝、子供たちをバタバタと送りだしながら、おっ!今日は洗濯日和だな!このチャンス、逃すまい!と、シーツを洗った。
一度では回しきれず、二回に分けてお洗濯。
ひとり慌ただしく、時間との勝負。
どうにかこうにか、出勤時間までには間に合った~
これで今夜はぐっすり眠れるな~と、喜んだのも束の間。
私の気持ちなど、どこ吹く風。
午後から雲行きが怪しくなる。
…もう、嫌な予感しかしない。
偏頭痛までしてきた。
今はダメ~!降られたら困る~!
こうなると、もはや祈るしかない。
そんな私にはおかまいなしに、案の定、降り始めた雨。
ショックを隠しきれない私をよそに、どんどん雨足は強まる。
家に向かう車の中で、この気持ちを整理するのに必死。
お天気なんてさ、仕方ないけどさ、
慌ただしかった朝、というか、無理した朝。
その努力が水の泡。
シーツなどの大物なら、なおのこと心が折れます。
とうとう家に着いても行き場のないこの気持ちの整理は終わらず、
見事に濡れた洗濯物を見て、
マジかよー!ちっくしょー!
灰色の空に舌打ち。
やむなくもう一度洗濯機へ放り込む。
は~今日はついてないな。
ボヤきながら裏庭を眺めていると、
育てているトマトがまた大きくなっていることに気づく。
なんて。
あたりまえのことなんだけど、結局そこに着地した私の気持ち。
恵みの雨だ!なんなら、命の雨だ!と言っても過言ではない。
水やりするのも大変だし、蚊に刺されてかゆいし、その手間がなくなってよかったじゃん!
トマトだってピーマンだって喜んでるさ!
言い聞かせるように、諭すように、なんとか自分を納得させた。
これでこのトマトおいしくなかったら怒る!笑
もうすぐ洗濯機が止まります。
ということで、洗濯物が雨に濡れちゃったというお話でした。
変わりやすいお天気ですね!
屋根のあるところに干しましょう。笑
miyazaki yuka