そしてスタート地点のスタッテン島へ。
コースをざっと説明するとニューヨークの南にあるスタッテン島をスタート→ブルックリンに入り北上→クイーンズに入りクイーンズボロー橋を渡り→マンハッタン。さらにマンハッタンを北上し→ブロンクス→もう一度マンハッタンに入り、ゴールはセントラルパーク。
地図見ないと全然ピンときませんね。
まあとにかくニューヨーク州5区すべてをワンウェイで走破するコースです。
5万5000人が走る大会なので、スタートは時間差で4つのグループ分け(WAVE1~WAVE4)がされており、さらに3色の色分けもされています。なのでスタートまでとてもスムーズ。
軍用地である芝生の広場で支給される暖かいコーヒーやベーグルなどを食べながらのんびり待ちます。
今年は朝の冷え込みも弱く、快適でした。

そしていよいよスタート!
橋のたもとの意外としょぼい場所でした。
しかしオペラ歌手がアメリカ国歌を歌い、フランクシナトラの「ニューヨーク・ニューヨーク」が大音量で流れ、ランナーのテンションはマックスに。
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その後ゴールまで沿道の声援が途切れるのは橋の上とユダヤ人街のみ(しかし結構ユダヤ人街もアーミッシュ達が町を行き交い、閑散とした印象はありませんでした)
給水は1マイル毎(1・6キロ)ゲータレードと水。短い間隔での給水は安心です。
ずっとバンドの生演奏やゴスペルなどの音楽と大歓声が続きます。
大人も子供もとにかく大きな声で盛り上げてくれます。
名前を書いたプレートは勿論、顔写真を大きくプリントした看板状の物を掲げてる人もたくさんいて面白かった。
メッセージも「Don`t be a CHICKEN!!」とかね笑
あと結構、ティッシュをピラピラと手渡ししてくれようとしてました。
(確かに寒くて走ってると鼻水が出たりするんだけどこの発想、日本の応援には無いですね)
国旗も本当にさまざまな国のものを目にしました。
そんな大歓声の中でも「がんばって!!」「がんばってください!」「ガンバレ ニッポン!」
という日本語は耳にビシッと入ってきます。
ニューヨーク在住なんだろうなという雰囲気の日本人の人達が、私のハチマキの日の丸を見つけ、欧米人の隙間から大きな声で日本語で声援を送ってくれる姿を見ると私の中の愛国心がくすぐられるのを感じました。
その都度振り返るようにして私も「ありがとう!」と叫びます。

そしてクイーンズボローブリッジを渡った26キロ地点を過ぎたあたり「なっしー」が中里さんから託された日の丸のカチューシャをし日の丸のタオルを掲げ、ガードレールの上に立ち、待ち構えてました。
私はコースの中央を走っていたのですが日の丸の国旗がすぐに目に入り、なっしーの元へ。
その位、日の丸は少なく目立つのです。
なっしーに会えた喜びをパワーに変え、体力的にそろそろ疲れ出てもおかしくない距離に差しかかっていましたがこの日は全く疲れを感じず、キロ6分45秒をキープしたまま後半へ。

その後35キロ地点辺りのハーレムでディスコクラッシックの「Got be real」が流れ、沿道の黒人の女性達が踊りまくっている姿を観た時。


いよいよランナーズハイに入ったようで私の涙腺は決壊。
流れて行くNYの風景、続く沿道の応援、この大会に向けてずっと走っていた下町の河川敷の風景、SACTのキャリーがランウェイでコケて立ちあがるシーン・・・
一度流れ出した涙はしばらく止まらずエグエグと泣きながらもキロ6分45秒をキープしたまま、ゴール間近のセントラルパークへ。
この時は恥ずかしくて思わず、日の丸のハチマキを外そうかと思いました。
「ナンカアノニホンジン、ナキナガラハシッテル~ ニホンジンクレイジーネ~」って思われたねきっと。



ゴールのあるセントラルパークに入りキロ6分43分に。
今回のレースは大成功!!もちろん疲れはあるが毎回フルマラソンの後半で味わう泣きたくなるような脚の辛さは全く無い。
セントラルパーク内は基本的に選手以外は入ることが出来ないらしいが40キロ辺りでツアーのスタッフが待ち構えていてくれて写真を撮ってくれた。←申請すると入れるのかな・・・

そしてついにゴール!!
終わってしまうのが勿体ないと思った大会は初めてでした。
タイムは4時間43分44秒。
私のベストタイムは4時間53分17秒だったので自己ベスト更新!!
でも何より42.195キロ、ゴールまで全くツライ思いをすることなく初めてのNYを楽しめた事が一番嬉しかった。
充実感と達成感、そして安堵感。
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ゴール後はリカバリーバッグを受け取り(水、ゲータレード、プロテインドリンク、パワーバー、プレッツェル、リンゴ)、荷物を預けていないランナーはポンチョを貰えます。
そしてだらだらと歩いてホテルへ。
評判が良いポンチョ。内側がフリース素材で暖かです。
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そして翌日

タイムが5時間15分までのランナーは名前とタイムがニューヨークタイムズに掲載されます。
もちろんスタンドで購入。
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以上、2015NYCマラソンでした。
今回サポートしてくれたクラブツーリズムのスタッフの方々をはじめ
同行、応援してくれた「なっしー」
日本からメッセージを送ってくれた美保子マネージャー、中里さん、ヒサコ、銀嶺さん、逃水さん、しおさん、たかさん、リン君
そして快くNYに送りだしてくれた家族に感謝です。

「どうもありがとう」

そして最後に
NYCマラソン必須アイテムの無料アプリ。
ランナーのGPS、タイムをチェックできます。銀嶺さん曰くさすがの軍事大国アメリカ。最高の性能だったそうです。
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