Canon FTb 復活記 その1 | nico nicoのブログ

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昭和の時代に製造されたカメラの中で特に一眼レフを中心に取上げます。

*現在、OLYMPUS PEN EE-2 プログラム露出の検証に時間がかかっている為、先に別の内容で記事を書こうと思います。ご容赦の程を.....。


ASAHI PENTAX SPF 復活記に続く第二弾......。

今回の素人修理の犠牲者?は、 Canon FTbです。

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いつものお約束です....。

大切なカメラは、カメラ修理業者に修理を依頼して下さい。

素人が分解したカメラは全てジャンクです。どうか、あなた様の大切なカメラを分解する事の無いように.....。



私の中のポリシー.....そう 「生きているカメラには手を出さない」 この言葉にウソ・偽りなど無く、この Canon FTb も当然ながら 完全死亡品 の状態で入手いたしました。

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この Canon FTb の素性ですが.....

・壊れています 使えません。

・レンズくもり(カビ?)。

・フィルムカウンタ故障。

・低速シャッタでミラーアップ。

・プリズム剥離 ファインダ汚いです。

・部品取り 研究用にどうぞ。

・ジャンク品 1500円。

(商品タグより転載)


どうですか? このカメラ.....既に、カメラを辞めて数十年.....全くもって.....。

特に 「壊れています 使えません」 この文字が、私の闘志に火を着ける.....。


この FTbに、1500円という金額が妥当かどうかは別にして、勉強代というか、自分への投資と考え、そそくさとレジで支払いを済ませて、ご帰宅......。



では今回は、目的の修理以外に、ミラー室を降ろす所までを目標として、この 復活記....始めます。



・Canon FTb トップカバー(軍艦部) 取り外し手順

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< 巻き上げレバーの分解 >


1)巻き上げレバー飾りネジのカニ目に、カニ目レンチをかけて少し緩める。

  (飾りネジ = 順ネジ)

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2)飾りネジが緩んだら、ゴム板を押し付け緩め、取り外す。

  (カニ目レンチの使用を最小限に抑える事で、カニ目の変形を極力少なくする)

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3)爪楊枝を使い、飾りネジの下の黒いワッシャを取り外す。

  (爪楊枝を使う事で傷防止になる)

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4)巻き上げレバー固定用カニ目ネジに、カニ目レンチをかけて緩める。

  (巻き上げレバー固定用カニ目ネジ = 逆ネジ  要注意!)

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5)カニ目ネジを外した後、平ワッシャと波ワッシャの二枚を外して、巻き上げレバーを上に外す。

  (上 = 平ワッシャ  下 = 波ワッシャ)
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6)巻き上げ軸と巻き上げレバーと繋ぐ金具を、取り外す。

  (軸にはまっているだけなので、揺らしながら引っ張ると外れてきます) 
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< 巻き戻しクランク取り外し >

7)カメラの裏ブタを開き、巻き戻し軸に割り箸を差してしっかり握ります。

  (傷防止として、ドライバーを使うより、割り箸を使う事をお勧めします。)

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8)巻き戻しクランクを指でつまみ、カメラ上方向から見て、反時計方向に回して緩め、取り外す。

  (ちょうどクランクノブに刻まれた矢印と反対方向に回すと緩みます。)
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次回へ続く.....。