前日ほどではないものの、この日の気温は−5℃。
「龍王の滝」の水場周りは更に下がります。
この日は私の中学の時の同級生も同行しました。
年末に食事に行った際、話の流れで「修験道をやっていて、年明けに滝行に行くんだ」みたいな事を話したら、一人が「オレも行く!」と。
どうせ酔った勢いかと思っていたら、本当に来る事になりました。
この時期の滝行は命懸けな事でもあるので注意喚起しつつ「直前でも辞めていいよ」と伝えましたが、「やりたい‼️」
何か心に帰することがあるのだから見守る事になりました。
天川神社で祈祷し、大峯山根本道場「龍泉寺」本堂及び八大龍王堂にて読経、ご真言を唱え いざ!
彼も覚悟はしていたかと思いますが、厳しい行になりました。
私自身も毎年ながら意識が飛びそうになりながら、しっかりと行じました。
当然の如く低体温症になり、一旦震え出すと止まりません。
更衣室の鍵と行衣を返却し、いつもお風呂をお借りする花屋徳兵衛さんへ。
ここが無ければ安心して滝行はできまへん!
体温と風呂の温度の差がありすぎて、いきなりお湯に入るのは無理なのです。
玄関脇のストーブで身体で、はなく足先を温めておかみさんが淹れてくださったお茶をいただき、いざ温泉へ。
生き返ります。
50年以上も生きていれば、誰でも何か心の奥底に悩みやわだかまりがあるのは当然。
彼にとってたまたまタイミングが合ったのかも知れない。
滝行、特に寒行を終えて思うのは「もっとできたんじゃないか」とか「アレを祈るのを忘れた」など毎回思います。
人生と同じで完璧はあり得ない。
滝行をやって何かが変わる!
なんて事はありません。
ただ、何かを感じる事はあるかと思います。
「何か」はやってみた人しかわかりません。
今回は1人ではなかったし、理解してくれる友と一緒という事でギリギリまで攻めてみました。
そのおかげか、体調が戻るのがいつもより掛かり、1週間過ぎてやっとまともになりつつあります。