高校生の時、同じクラスの婦女子から手作りのマドレーヌをもらった。
その日はバレンタインデー。ムフフ、やりぃ・・・などと嬉しく思ったが、『告白』がなかった。
ま、いいかとクールな男を装い、ちゃんとお礼を言って受け取った。悪い気分じゃない。
昼休みには男友達が集まり、『お前もう、誰かからもらった?』などと話しをする。
集まったヤツらは、まだ放課後にもなってないのに皆もらったと言う。
オイラも得意そうに見せた。『ジャーン、○○ちゃんからもろた、良かろうが・・・』
すると他のヤツらももらった物を出した。
確かに○○ちゃんは、本命とも義理とも言わなかった。
放課後、部活に向かうオイラを呼び止める声。
結構かわいい◎◎ちゃんが手作りのお菓子をくれた。
おっ!きたっ! 彼女はモジモジするような内気な娘じゃない。
『手作りやけんね。ちゃんと味わって食べりぃよ。』
『おうっ、アリガト。部活やけん、もう行くじぇ。』とオイラ。
にやけた顔で部室に入った。とりあえずは荷物を置いて着替えよう。
部室には部活仲間が揃っていた。
『おう、結構美味いぜ。あんたも、◎◎からもらったやろ? みんなもらったみたいよ。』
二度もやられるとは。
義理チョコ斬りぃ~、二連敗。
(実話に基づいておりますが、若干着色されております)