数年前にシェリル・クロウのライブに行った。

作詞作曲はもちろん、アレンジやプロデュースも自分で行う彼女の歌が大好きだ。

ギター1本での弾き語りも披露してくれた。ミュージックマンのベースを弾きながら歌う姿が

とてもクールでかっこいい。思いっきり70年代風のロック色が強い曲調はオイラの好みにバッチリ。

アンコールでは Zeppelin の Rock'Roll をピアノの上に立って歌い、大変な盛り上がりだった。



そのアンコールの時の衣装を見て、ちょっとだけギョッとした。

ミズーリ出身の彼女が、赤いストライプに白い星がたくさん付いている模様の服を着ていたからだ。

一瞬、南軍の旗のデザインかと思った。(よく考えると形も配色も違っていたので安心した)

コレを読んで意味のわかる人は殆どいないと思うので、長くなるが説明しよう。




アメリカの南北戦争の時に使われた南軍の旗は、赤い地に白い星のついた青い線がクロスしている。

この戦争における北軍の大義名分の中には『奴隷解放』があった。アメリカ人お得意の『大義名分』

なので、本音は南部の金づるを支配下に収めたいというものもあったと思うが…。

いずれにせよ、保守的な南軍の旗は奴隷制度の象徴のようなもの。

今現在でも、黒人や良識のある他人種にとっては非常に嫌われている忌まわしい存在の旗だ。

逆に南軍の旗は南部人と文化の誇りであるとして、車のナンバープレートに貼ったりする白人も多い。

オイラは白人至上主義団体KKKが思想の象徴として使ったことのあるこの旗が大嫌いだ。

事実、アメリカでは南軍の旗関係のグッズを禁止している学校もあると聞く。

だが、実際に南部を周ってみると、この旗やこのデザイン、結構目に付くのだ。

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さて、シェリルに話を戻そう。

彼女の歌を聴き始めた頃、サウンドにも魅せられたが歌詞がとても良いことに気付いた。

Free Man と言う歌がある。CDを買ってきて聴いてみたところ、オッと思った一節があった。

聞き間違えかと思って、再度聴いた上に歌詞カードを確認してみた。歌詞の内容は、ある男と恋をして

一緒に暮らし始めたというもの。歌の後半に例の気になる箇所がある。抜粋は次の通り。



『He told me anyone ain't white sucks, That's when I realized I'd made a big mistake.


   Oh, I'm running from the free man now.』


⇒ 『白人以外はみんなクソだって彼が言った。大間違いをやってしまったのに気付いたのはその時…


わたし今、この自由なヤツから逃げようとしている。』




この歌を初めて聴いた時、シェリルがもっと好きになった。

こんな歌を作る人が南軍デザインの服を着るはずがない。

南軍の旗・・・・・何も知らないで見ると中々かっこいいと思う人もいるかも知れない。

このデザインのTシャツなんかも売っているが、良識ある人は気を付けて!