イメージ 1雑誌『ベースマガジン』を見ていたら、見ては

いけない記事を発見した。ギブソン・レスポールの

『TRIUMPH BASS』の写真だ・・・・・・・・・

かっこいい!コレ欲しい!!

形から入る傾向のあるオイラはこのカッコ良さ

に参ってしまった。

でも、よ~~~く考えると、この様な高価な楽器はオイラには絶対に不要なのだ。

第一楽器負けしてしまうし、人に聴かせるよりも自分達が楽しもうというバンドに属しているので

今持っている楽器で頑張っていこうと思う。オイラが使っているベースは日本のメーカー・Aria Pro Ⅱ

のPEシリーズの楽器だ。PEのギターと言えば、現行モデルも過去のモデルもかなり高い楽器だ。

ただ、オイラのベースは型こそPEだが、初心者用と呼べるような安価な楽器。そしてそれで充分。

たまに飲みに行くお店のマスターが、年末に『良いもの見せてあげますよ』と言って、エピフォンの

レスポール・ベースを見せてくれた。中古で買ったそうだ。羨ましくて、もう少しで増田ジゴロウの

必殺技『嫉妬キック』をするところだった。

よし、オイラも練習積んで、『あのAriaのベース、カッコよくねぇ?』と言わせてやる。




安い楽器と言えば、オイラが26年前にお年玉を貯めて買ったトランペットもそうだ。

鼻タレの小学生が買うにはとても高いものだったが、楽器の程度で言えば一番安いものだった。

でも、モノを大切にするオイラは手入れをバッチリしていたので今でも立派に使えるのだ。

管楽器に関して言えばトランペット=バック・サックス=セルマー・トロンボーン=キング

ホルン=ホルトン…などなど、各楽器メーカーお得意のものがある。

ただ、日本のメーカー・ヤマハの凄いところは、一番安い楽器でもいわゆる『安かろう=悪かろう』

ではないところ。品質の悪いものはそんなにないとオイラは信じている。

そのヤマハのラッパを抱えて、あるオーディションに臨んだことがある。遠い昔の話だが・・・。

アメリカのオクラホマ・アーカンソー・テキサス・ルイジアナの4つの州の学生で選抜バンドを

組むためのものだった。ルイジアナと言えば、あのジャズの本場ニューオーリンズのある州だ。

かなりレベルの高い学生ミュージシャンが何百人も集まった。オーディション前に数枚の楽譜を

手渡され、しばらく練習する時間があった。本番は一人ずつ個室に呼ばれる。

順番が回って来た時には緊張の頂点だった。部屋に入ると、スポットライトの下に椅子と譜面台が

あり、カーテンで仕切られた向こうに審査員がいる。カーテンの向こうから、

『楽譜の何枚目の何行目を弾きなさい』との指示。言われた箇所を指示通りのテンポで演奏した。

オーディションはあっと言う間に終わってしまい、気が抜けた。

結果発表・・・・・・・なんと合格! ギリギリ一番下から二番目の席を取ることが出来た。




日を置いて、テキサカーナという街でバンド練習に入った。

オーディションで合格した点数順の席に座るので、オイラの右に座る人はオイラより少し上手い

ことになる。その、右隣に座った白人のねえちゃんはヤマハの楽器を持っていた。

『あなたのもヤマハ?』と声をかけてきた。

日本人が日本製の楽器を使うことに異常に誇りを持っていたオイラは

『うん、少し古くて安いけど良い楽器だよ。』と答えた。するとねえちゃんは『私のは高いのよ。』

ちょっと美人なだけに、いけすかねえ女だ、けっ。

左隣の黒人のちっこい少年は、すごく謙虚な感じでやさしい目をしていた。オイラとも話が合う。

今ごろはイッパシのプレーヤーになってそうな気がする。



厳しいディレクターの指導が続いて、みんな疲れてしまったが、選ばれたメンバーでの演奏は

とても楽しかった。後日の夜にはコンサートホールでたくさんのバンドが出演する演奏会があった。

カッコいいジャズメンの中で、オイラもお揃いの譜面入れを持ち、自慢の安いヤマハの楽器を持って

出演した。隣のねえちゃんの高い楽器よりもオイラの楽器の方が輝いていたと信じている。



楽器は良いモノを使わないとダメ、とオイラの従兄はいつも言っている。

意味はよく分かるが、常に『高いモノ=良いモノ』とは思えない。

値段にこだわらずにモノや楽器を大切にしましょうね、皆さん。



PS.学生の頃、フェンダージャパン・メイドインコリアのストラトキャスターの新品を数千円で
   買ったら、ひどかった。ボディにひび割れ多数、チューニングは合わない。
   ありゃ楽器じゃなかった。モノにも限度がありますばい。