ずいぶん涼しくなってきた。もう毛布だけじゃちょっと足りない。


この季節になると、ず~~っと前に飼っていた猫のみい太郎を思い出す。

ヤツは寒くなると人の布団で寝る。ただ布団に入るだけじゃなく、

人が寝ている温かい布団を狙って来る。



          真冬は猫の足の裏(肉球)がすごく冷える。

          オイラが寝ているとゴロゴロいいながら「布団に入れろにゃあ」

          って感じで近づいてくる。んで、布団に入るとオイラが着ている

          トレーナーやジャージを引っ張る。肌が出てきたところで、

          お腹あたりに4本足の肉球を力任せに押し当てる。

          これが半端じゃない力だ。しかも、すんごく冷たい。

          みい太郎とオイラの攻防戦が始まる。



ここでヤツが負けた場合は、さっさと出て行きオヤジや兄の布団で同じ事をする。

翌朝、「お前が追い出したけん、俺んとこに来たやんか」と誰かが言う。

ヤツが勝った場合は、充分に暖まった後でゴソゴソと動きだす。

布団の中は息苦しくなるので、顔だけ出しに来るのだ。

オイラの首元に顔を出して「ふはぁ~っ」と溜め息をつく。

毎晩のように家族の誰かが猫の添い寝。

            ……ずっと以前の思い出話し。



          今では集合住宅での一人暮らし。ペットは飼えない。

          飼えるとしても金魚か亀さんくらいかな。