ヲタク趣味の一つとも揶揄されることのある、鉄道趣味。

乗り鉄、撮り鉄、音鉄等、鉄道に関わることすべてが鉄道趣味と言えるようですが、自分も小学生の頃は良く好きな電車の絵を描いていました。

ただそれは趣味と呼べるような次元ではなく、クワガタ同様、ただ電車が好きだっただけ。

当時千葉県柏市に住んでいたんですが、まだ営団地下鉄千代田線が乗り入れる前の常磐線（安孫子駅から成田まで成田線が乗り入れてはいたが）が複線で存在するのみで、ごくたまに上野⇔勝田/高萩間を走る普通電車（赤電と呼んでいた！）に乗ることはあっても、車両の前後に１対のドアがあるだけのいわゆる急行「トキワ」号に急行料金を払って乗ることはなかった。

トキワ号はもちろん、赤電も（近郊）普通電車なのに柏駅には停車せず隣の安孫子駅にしか止まらなかったので、柏駅には東武野田線が発着（しかもスイッチバックで！）しているのにとても悔しかったですね。

小３で柏に引っ越して来る前は新幹線ひかりも止まる名古屋市内に住んでいたので、自分の最寄り駅が通過されてしまうのは子供心に屈辱的でした。

ともあれ当時は停車することのないトキワ号は、当地に生息していないミヤマクワガタ同様あこがれの対象でしかなかったですね。

今にして思うとこの４５１系の急行形車両が大好きだったからだと思いますが、あのローズピンクとベージュのツートーンカラーがまた好きで、色違いのブルーとベージュの横須賀線も憧れの対象でした。

ちなみに、３対扉の赤電（４０１系？）もローズピンクで色合いは大変好きだったけど、ベージュ色は先頭車両前面の一部にあしらわれているだけで、そんなところもトキワ号の下位グレードでしかなく、当時からディテールへの拘りにはヲタクの片鱗を見せていましたね（笑）。

急行トキワは昭和６０年の改編で特急に昇格し、更に新型車両「スーパーひたち」へと姿を変えていきましたが、「スーパーひたち」は近代的でカッコ良かったものの、時代的な感性なのかレトロなトキワが今でもが好きですね。

急行トキワには気動車（ディーゼル車）も混在していたようですが、もちろん自分の興味の対象は色も形も違う気動車ではなく４５１系電車のみ。

ところで、実は小学生時代の常磐線は電化の過渡期にあって、成田線や内房線にはけっこうな本数のC57＆C５８などが走っていて、4、5年生の夏に訪れた内房臨海学校ではSLで行く旅に興奮したものでした。

警笛とドラフト音＆ブラスト音にはワクワクしたし、動輪の力強い駆動と連結器が引っ張られてガクンという衝撃もたまらなかったですね。

この辺りは、ガソリンエンジンのスポーツカーが奏でるピストンの駆動音や排気音に共通するようです。

身体が生理的に反応する、エモーショナルとも言える音と振動で、フェチのひとつの対象と呼んでいいでしょう。

そのライブで乗車経験のあるSL内房線ですが、トンネルに入る前に「トンネルに入るので窓を閉めてください」と車内放送があったものの、閉めそびれて鼻の穴が真っ黒になってしまった思い出も今となっては懐かしい。

でもだからってSLにのめり込んだことはなく、やがて電車好きもクワガタ好きとともにいつしか消え去ることに。

むしろSLへの興味は、銀河鉄道９９９（スリーナイン）のモデルがC６２（シロクニ）だったと知る後のことで、力強いけど無骨なD51に比べてシュッと品のある造形美にこういう美しい蒸気機関車もあるんだと思ったわけだけど、実は貴婦人という愛称は、C57系初期型を指して言われているとか。

一方のD51初期型には、ボイラー上部の長いドーム形状から「ナメクジ」なんて気の毒な愛称も付いているとか。

ちなみにその貴婦人C５７１号機は今も山口線を観光列車として走っているそうで、来年の家内との墓参りには現役のうちに是非とも乗ってみたいと思っています！

「シゴナナ」こと国鉄C57形蒸気機関車。Cは大径の動輪３対で、デゴイチのDは４対あるタイプを指す。

ところで、狭いマンション暮らし且つ年金暮らしの自分が今さら本格的に鉄道模型を始めるつもりはないけど、ミニジオラマを卓上に飾ることくらいは出来そうだし、アクリルケースに展示すれば埃や掃除も心配なさそう。

このマントルピース風テーブルは、６００（Ｗ）ｘ２００（Ｄ）ｘ２５０ｍｍ（Ｈ）くらいのＮゲージレイアウトを飾るのに持って来いです。

イメージとしては、下記を組み合わせてトンネルから出てくるところを再現できればと。

鉄橋は低いガーダー橋に代え、また道路や車は廃して小さな渓流にする等、いろいろ悩みますね。

Ｃ５７に客車2両を連結した車両を鉄橋に飾れそうだし、もう１本は４５１系２両をその側でクロスさせたら楽しいでしょう。

鉄道マニアじゃないので、同じ時代、同じ路線を走るはずがないとしても、自分は拘ることは断じて無い。

トンネルを組めば車両編成だってどうにでもなるしね。

まぁさすがにＮ７００系等どう見ても最近の新幹線がＳＬと一緒だったりしたら激しい違和感に許せないかもしれないけど、背景も含めてリアルなシーンを再現するのはまず無理なので、妥協なくしてありえない楽しみだと思います。

ジオラマの自作は無理なので委託製作になると思うけど、レールから給電してヘッドライトや客室照明を点灯できたら、夜景の雰囲気もさぞ盛り上がるでしょうね。

どれもド素人の単純な思い付きで、レールのＲなど制約もあるでしょうから、やはり有償で誰かに頼むしかなさそうです。

テニススクールのレッスンを１月から1コマに減らすので、最低限の車両とミニジオラマくらいなら何とか用意できそうです。

理想を言えば、趣味の部屋に大きなレイアウトを設けて、好きな車両をたくさん走らせたいところですが、もちろんそんな金銭的余裕も気力もありません。

すでにあるミニカーのガレージ同様インテリアの一環として、リビングでミニジオラマを愛でるだけに止めておきます。

こちらは１８分の１スケールだけど、Nゲージの縮尺は約１５０分の１なので、同時には鑑賞できないけど。。。

ところでクワガタの標本鑑賞でも昆虫ジオラマを自作していますが、こちらはクワガタもコナラの葉も１分の１スケールです。

虫もブーブも電車にも変な拘りがあって、鉄道ジオラマまでこさえたくなる性癖は、どうやら生まれつきみたいです。

次は鉄道模型？