小田急バスには一年に5回しか運行されない幻のようなバスが存在するのをご存じでしょうか?

 

俗に言う「免許維持路線」といわれる路線の一つです。免許維持路線というのは路線を廃止してしまうと復活させるのにはたくさん手続きしないといけないのでそれを維持するためだけに本数がすごい少ない路線のことです。

それが新宿駅西口からよみうりランドを結ぶ路線です。タイトルの通り2024年現在6月の日曜日しか走らない季節運行バスと呼ばれるものです。さらに21.42kmと小田急バスでは最長距離を走る路線です。

この路線そこそこ有名なのかは知りませんがヤフーニュース記事にもなっていました。

肝心のダイヤはどうなっているかというと往路は新宿駅朝9時発、よみうりランド着が10時40分着のみのダイヤとなっております。シンプルに考えて大都心の新宿からレジャーランドの一つであるよみうりランドを結ぶバスというものは需要ありそうな気もしますが2019年以降運行期間を縮小して今の形態になっているのでそこまでだったのでしょう。

 

乗車した日はかなり雨が降っていました。雨の日に新宿を朝9時に出る季節運行バスに乗る人いるのかと心配していましたがそんなことありませんでした。

新宿駅西口35番乗り場にレアバスを一目見ようと長蛇の列が作られていました。ちなみにこの35番乗り場は三井アウトレットパーク木更津行きのバスも発着していましたが丁度2024年6月からバスタ新宿発となったためこの乗り場はこの季節運行バスと深夜バスが発着するのみとなっています。

 

バスは超満員程ではないものの通勤ラッシュ時ぐらいの混雑でした。運転士さんの他に社員と思われる方が同乗していました。

 

このバスは調布まではほとんど甲州街道を走り京王線と似たようなところを走行するといったイメージです。笹塚まで京王線だと地下を走る区間の上を走るのでちょっと新鮮かもしれません。

幡代とかかつて京王線であった駅の名前を冠する停留所もあります。

京王線の踏切がちらっと見えるともうすぐ笹塚です。

そしてこのバスの醍醐味(?)かもしれないところがやってきます。笹塚から調布までノンストップです。なんと京王線特急より停車駅が少ないです。ただこの区間の所要時間は27分です。

車内にもこの季節運行バスの路線図があります。

この区間甲州街道をひたすら走り千歳烏山付近はせまい旧甲州街道を通ります。仙川ではキューピーがあります。

・・・それぐらいです。まじで特に書くことないです。

調布駅はバスターミナルに入らず駅からちょっと外れた「調布」という停留所を通ります。太古の昔からある伝統的な停留所だそうです。

 

調布からは京王線からちょっと離れて南武線矢野口駅を通りよみうりランドへ向かいます。

多摩川から小さいですが相模原線が見えます。

南武線からE257系が見えました。

 

京王よみうりランド駅をでると上り坂を登っていきます。路線バスが上り勾配をスルスル駆け上がっていく様は勇ましいものでした。

この系統番号がない表示も新鮮です。

かなり縮小された路線ながら運行系統図にはしっかり案内がありました。

そして折り返しの無番新宿駅西口行きを見送りました。

 

こんな感じで6月だけ走る季節運行バスに乗ってきたというブログでした。