映画やCMの撮影に使われる府中競馬正門前駅

 

 

京王線は新宿を起点に八王子・高尾や橋本を結ぶ路線ですが東府中から分岐する競馬場線は様相が違います。

東京競馬場前へのアクセス路線として1955年に開業したこの路線は東府中~府中競馬正門前の2駅だけを結ぶ路線で距離も900mとかなり短い路線です。

日本一短い鉄道会社で知られている芝山鉄道も東成田~芝山千代田の2駅だけですが2.2kmあるのでそれと比較しても短いことがわかります。

また府中競馬正門前駅は競馬開催時にはたくさんの人が利用するためかなり広いホームが設けられていますが競馬のない平日などは本当にガラガラです。

この広い駅構内を利用してCMや映画の撮影などをこの駅でやることが多いそうです。

広々としたホームを持つ府中競馬正門前駅

 

 

  コロナ禍によって激減した利用者

 

 

さてそんな競馬場線の終点・府中競馬正門前駅の1日の乗降人員がどれくらいだと思いますでしょうか?

 

 

なんと400人/日(2020年度)なんですよ!

これびっくりしませんか?これでも東京都府中市にある駅です。

 

 

 

新型コロナウイルスが蔓延する前は乗降人員が3000人弱/日を推移していてこれでも京王で一番乗降人員が少ない駅でしたが2020年にコロナウイルスの影響で競馬も無観客で開催するようになって競馬需要がなくなって存在意義がなくなった格好になった結果この数字になったのだと思います。

 

さらに始発が6時台、終電が22時前後と都内では早いほうに加え近隣に府中駅や府中本町駅といった主要な駅が徒歩圏内にありますし競馬場線自体前述の通り900mしかないので極論東府中から歩ける距離でもあります。

ということからこの路線は本当に競馬だけの路線だということがわかります。

14時前の電車に乗ったら3人は乗っていました。

 

奥多摩みたいな山間部ではなく住宅地の中にある駅で極めて利用の少ない駅で全線複線なので南海汐見橋線を彷彿させます。あの路線も終点の汐見橋が600人/日ぐらいで木津川駅なんかは大阪の中心にも近いのにも関わらず100人台だったりします。

 

競馬場へのアクセス路線で撮影にも使われる駅なのでさすがに廃止になることはないでしょうけど何といってもコロナウイルスの動向によっては日中の減便とか始発の繰り下げ、終電の繰り上げなどが起きても不思議ではないと思います。

2022年3月のダイヤ改正では現状維持です。予想では土休日ほとんどの時間走っている8両編成を2両ワンマンにするんじゃないかと気になったのですがどうやらそうゆうことはしないそうです。