せっかくなので40周年を迎えた9000系列のパターンを簡単に説明していきます。9050型合わせて10編成100両しか製造されていませんが細かい違いがあり面白い系列だったりします。

 

9000型試作車9101F

東武鉄道初のステンレス車として1981年11月に就役した試作車9101Fは量産車と様々な違いがあります。

側面の種別幕は車端部に設置されていることが

1987年に始まった有楽町線との乗り入れ車両として活躍していましたが2008年副都心線開業に伴う改造対象から外れ地上専用となりました。ドアの位置が他の車両と異なっていたそうです。

その後も何度も廃車になると噂になっていましたがそのたびに甦り原型を保ったまま活躍していましたが2021年6月に休車となりそのまま就役40周年を迎えました。果たして今後はどうなるのでしょうか。

 

 

↑車端部にある側面行先表示器

 

9000型量産車

9102Fから9107Fが登場したのは1987年で試作車から少し時間が経っていましたがこれは有楽町線の開業が遅れたためです。試作車との違いは種別幕が車両の中央に配置されクーラーが集中式に変わったことです。全車副都心線対応に改造され2013年には東横線、みなとみらい線にも乗り入れるようになりました。

1991年に製造された9108Fはこれまでの9000型とは一風変わった印象を与えます。大きな変化は側面のコルゲートからビートプレスに変わったことです。当時通勤型の汎用型である10000系列の量産はすでにコルゲートの10000型からビートプレス車体の10030型に移行しておりその意向が反映されたのが9108Fになります。後述する9050型と9000型を足して2で割った感じです。こちらも副都心線対応に改造され地下鉄にも乗り入れる車両です。

9050型

1994年に有楽町線新線の開業にともなる増発のために9151Fと9152Fの2編成が増備されました。同時期に営団は07系、西武は6000系を増備していたころです。これまでとの違いは制御方式がVVVFインターバーになったことです。当初は3色LEDで幕車だった9000型と大きな違いがありましたが副都心線改造されたときに見た目は9108Fと特に変わらなくなりました。