あれは銃声だったのか?


乾いた音…

そして衝撃!

衝撃…



 それは

 どこまでも永遠に続き



私は撃たれたのか?

…だったらんでる…


まさか…死んだのか?



 その道は

 どこまでも白く



いや…待てよ…

そもそも…

銃でたれたこと

なんてないから

わからないな?

記憶…



 時折

 闇に消えてしまいそうな



そうだ記憶…

記憶が…ない…

どこからだろう?


 ジリリリリ…


私の名前…

わからない…



 白い

 ただ白い

 その道は



ここがどこだか…

わからない…

というより…

真っ暗だ…!


 ジリリリリ…


あるいは

まだ

意識を

取り戻していないのかも…

でも…

こうやって考えている!


とはいえ…

手足の感覚もないし

なにより

実感というものがない!





【生きている実感】





まいったな…

でも

今までもこれといって

生きてる実感なんて

感じたことは

なかった…



 ただ

 永遠に続く

 寂しい道…



そもそも実感ってなんだ?

形があるものなら

触ることが出来るけど…

【生きてる】って概念を

どうやって実感しろって

言うんだ?


 ジリリリリ…


愛だってそうだ。

自分では

されているって

思っていても

実際は

そうじゃないって場合も…


なんだか…

すごく…

たくなってきたな…



 白い

 ただ白い

 寂しい道

 それは

 どこまでも



寝ようか…

いや…あるいは

まだ寝てるのか?

どっちでもいいか…

もう何も…

考えないようにしよう…


 ジリリリリ…


やれやれ…

ずっと…

目覚ましが鳴っている…

誰かとめてくれよ…

まったく…









INFINITY ∞




ずっと…

目覚まし時計が

鳴り続けている…


私は…

それを止めようと

手を伸ばすが…

目覚まし時計がどこにもない。


ただ…

目覚まし時計の音だけが

鳴り続けている…


 ジリリリリ…


そこでが覚める!


私は…

ベッドから飛び起きて

目覚まし時計を止めるが…

別の目覚まし時計が鳴り続けている…


 ジリリリリ…


そちらも止めるが

無数にある

目覚まし時計が

鳴り続けている…


 ジリリリリ…


 ジリリリリ…


 ジリリリリ…


そこで目が覚める!


私は…

ガンガンする頭で…

顔を洗い…

スーツに着替えて…

玄関のドアを開けると…




まだ…

目覚まし時計の音が…

鳴り続けている…




 ジリリリリ…




そこで目が覚める!




私は…

鳴り続けている

目覚まし時計を

暫らくの間

見つめてから…止めた!





さて…私は…今…

起きているのか?

もしくは…

まだ寝ているのか?




目覚まし時計を

無事に止められたから

起きていると言えるのか?


しかし…

私は…何度も…確かに…


【起きた】


と感じた事に間違いはない!


しかし…

いったい何を根拠に



【自分が目覚めている】



ということを

証明できるというのだろう?




【夢かどうかは…頬を抓るとよい】


痛み

を感じると

それは現実だと言うが…

果たしてそうだろうか?


幻覚とか

幻聴があるように…

痛みにも幻がある!


【幻肢痛】


と呼ばれる現象がそれだ!

痛覚にも幻があるということは…

夢の中で


【カラい】


ということも

感じられるということだ…

(↑辛さは痛覚)



味覚


触覚


臭覚


視覚


聴覚



人間が感じるすべての五感!

いや…むしろ

六感(霊感)に至るまで…

すべての感覚が








【幻】



だったとするならば…









私は今…

生きているのか?

死んでいるのか?

それすらも…

不確かな事のように

思えてくる…




 ジリリリリ…




それは どこまでも永遠に続き



白い ただ白い寂しい道…



時折 闇に消えてしまいそうな



朽ち果てた標識があって…



もうバスは来ない



白い ただ白い寂しい道



それは どこまでも永遠に続き…



時折 闇の中に





紅い口紅の女が 侘しくバスを待ち…



何の意味もなく 停車場があって



朽ちたバスの 停車場があって…



ただ 永遠に続く 寂しい道…



白い ただ白い道は どこまでも続き…



憂鬱に どこまでも永遠に…



鮮やかな 鮮血の月が





白い



ただ白い



どこまでも続く 寂しい道を照らし…



時折 闇に消えてしまいそうな



朽ち果てた標識があって…



白い ただ白い道は どこまでも続き



永遠に どこまでも続き…






今もただ…


目覚まし時計の音だけが…


鳴り続けている…




 ジリリリリ…




そこで目が覚める!




 そんな夢を見た…






夢〓たまこ〓オチ




この人…歌上手いね… 







今ふと思ったこと

 

 

 

 

 

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