かれこれ

5〜6年前でしたかね…

流行ったんです…



【イタコ】


【鍵じゃらじゃら】


【108の煩悩】



『この3ピースを使用して

小説を書いてみませんか?

いやむしろ…書けよほら!

やれるもんなら…

やってみなっ!

あんたには…

絶対に…

書けない…DEATH!』





という指令を受けた。


そう…

これは命令であって

提案ではないのだ!


権利ではなく義務なのだ!


「でも…

ちょっと待って…

イタコと

鍵とジャラと

108と煩悩と…

5ピースあるよね?

不利じゃな〜い?」





それでは…

忘却の果てに忘れ去られた

3ピースを元に…

全部まとめて…

100万倍返しだっ!





『小説王に…俺は…なるっ!』



使用ピース


【イタコ】

【鍵じゃらじゃら】

【108の煩悩】




【プロローグ】



あらゆるモノは

不変ではなく無常である


あらゆるモノは

苦を生み出す元になり


あらゆるモノに

自立的な魂や我はなく


無我である




ここは

とある都会の片隅にある…

カクテルBARである。



ジャランとドアが鳴り



※じゃら…クリア※


(↑嘘だろ…)




キィイィイィイ…



※鍵(キー)…クリア※


(↑おい…!)



と扉が開かれる。



   γ´⌒`ヽ イラッシャイ

  {i:i:i:i:i:i:i:i:} 

( ´・ω・`)

(:::::::::つc□ 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|



「いらっしゃい…」



マスターは

入り口を一瞥すると

抑揚のない声で言った。


すると

一人の女性が

店内に入ってきた。



「いつもの…」



女はそう注文すると

カウンター席に腰掛けた。





「108(ワンオーエイト)ですね?」



※108クリア※


(↑待て待て待て…

どこが小説王やねん?)



言いながら

すでにマスターの手は

シェイカーに伸びている。

女はシガレットケースから

細いタバコを取り出すと…



「そうよ!」



デュポンで火を点ける。


女の吐き出した紫煙が

カウンター上の

スポットライトに絡みつく…



「珍しいわね…」



マスターは無言で

シェイカーを

振り続けている。



「こんな時間に

あたし以外の

客がいるなんて…」



店の一番奥…

ライトの死角に

その男はいた。



「カクテル108で御座います…」



コトリと…

女の前に

カクテルが置かれた。



「毎日毎日…

同じことの繰り返し…

まるで

生きてる気がしないのよ…

でも今夜は

違う事があった!

この店に…

あなたが…いたって訳♪

少しあたしの話に

付き合ってくれないかしら?」



男からの返答は無かったが…

女は構わず話し始めた。



「あたし…

板村アケミ…

みんなからは

【イタコ】って

呼ばれてるわ♪」



※イタコ…クリア※


(↑無理無理www)



暗闇で男が

ピクリと動いたが…

女は続けた。



「感覚って…不思議よね?

あたしの友人がね、

事故に遭って…

そうね…ちょうど…

お盆の頃だったわ

…ぼんのー頃…



※煩悩…アウト※


(↑さすがにね…駄目よ!)


ちっ!ダメだったか…


(↑作者の声

入っちゃったよ…バカ!)


…全身複雑骨折よ。

特に酷かったのが…右足で

切断するしか

助かる方法はなかったわ。


彼の看病は…

あたしがしたわ…

暫らくの間…

昏睡状態が続いて

やっと意識を

取り戻した時には


身動き出来ないから…

彼は自分の右足が

失われていることに

気が付いてはいなかったの…

彼は目覚めた時…

あたしに

こう言ったの…」





『イ…イタコ…

俺…俺の身体…

どうなってる?』



「大丈夫よ…

すぐに良く…なる…わ…」



『お…俺は…?

一体…何があった?』



「あなたは…

事故に遭って…

ボーンネットの上に


※煩悩…アウト※


ボーンってなって…


※煩悩…アウト※


川にドッボーン!」


※煩悩…アウト※



『そ…そうか…

でも…助かったんだな…』



暗闇の中で

グラスの氷が

ジャランと鳴った。


※じゃら…クリア※



その音でマスターは

棚から

スコッチウイスキーを

取り出し…

新しく

オールドファッショングラスに

クラッシュアイスを入れ…

コココと…

ウイスキーを注ぐ。



「少し

安心した彼は…

あたしに…」





イタコは

俯き…下唇を噛んだ。

かつての記憶が

鮮明に蘇ってきたのだろう。



「あたしに…

こう言ったの…」



『なあ…イタコ!

右足が寒いんだ…

冷たいんだ…

毛布を掛けてくれないか?』



「あたしは驚いたわ!

(だってあなたの足は…もう…)

そう言いかけて…

やめた…

あたしは神を呪ったわ!

こんな事って…

こんな残酷な事ってある?」



イタコの瞳に

キラリと光るものがあった。

それまで沈黙していた

暗闇の中の男が動いた。



『それは…幻肢痛…です…』



「えっ?」



『事故等で

身体の一部を失っても

痛みを感じる場合がある…』



「でも…そこには

何もないのに?

右足は…

もうないのよ?」



『細胞の中に

記憶が残っているんだ!』



「要は…

【痛みのマボロシ】

って事ね…」



その男の顔には

相変わらずライトが届かず

まるで暗闇が人の形を

しているかのような

錯覚に襲われた。





イタコは男を見れなかった。

いや…見たくなかった。

むしろ…

始めからそこに

男などいなかった

のではないか?


そう!


男は…その


【気配】


のみであった!



イタコは急激に

恐怖を感じた。



『例えば…』



「えっ?」



しかし…男は

確実にそこに…いた!

むしろその【声】だけが

イタコの頭の中に

響いてくるようだった!





『全ての五感には

マボロシが存在する…


幻覚…


幻聴…


幻臭…


幻味…


幻触…


もしもそれらが同時に

起こっていたとしたら?』



「なんですって?」



『キミが今…

手にしているグラス…

それが

実際に存在している

という事は

キミの脳が

勝手に認識

しているだけだ!』



「どういう事なの?」



『キミが

グラスを手にする…

カクテルの臭いを嗅ぐ…

味わう…そして…

僕の声を訊いている…

それはすべて

キミの脳が




 い 







 で 





 る 


だけなんだ!』



「あ…あなたは?」



『ほら…だってキミは…』



「もう…や…やめてっ!」



イタコは耳を塞ぐ。

しかし男の声はさらに明瞭に

イタコの脳に直接

話しかける。




『だって…


キミは…


ボクの姿を…


認 識 







 は 







 い 



のだろう?』



「きゃあああああ

あああああああああ!」



イタコは叫んだ!



そして

恐怖を少しでも和らげる為に

その疑問をぶつけた!



「あなたは…誰なのっ?」



異形だった!


男はもう既に…

人の形をしていなかった!


漆黒の闇は…

まるで大蛇のように

イタコを捲き付け

ギチリギチリと

締めつけていく!



『キミは既に


気付いて


いるんじゃ


ないのか?』



イタコの目の前にはもはや…

BARのカウンターも…

カクテルも

存在してはいなかった。





空間は捻じ曲がり

三次元ではない場所にいた!


いや…むしろ…

イタコの


【存在】


自体が消えていた。

そこにはイタコの


【意識】


だけが…あった!

突然イタコは


【痛み】


を覚えた!

それは…

イタコの意識に直接感じる


【痛み】だった!


イタコは怒りに足掻き…


憎しみ…


苦しみ…


悲しみ…


悩み…


妬み…


嫉み…


恨み…


僻み…



そして…



怨念…


憎悪…


嫌悪が…



【痛覚】



としてイタコを襲った!






7020年





地球のとある研究所

ジャランとドアが鳴り


※じゃら…クリア※


キィイィイィイ…


※鍵(キー)…クリア※


と扉が開かれる。



「ドウダ?

【人間】

復刻デキソウカ?」



それは…

ぬるぬるとした

緑色の生命体だった。


何らかの装置の前に

もうひとつの生命体がいた。



『駄目ダ…マタ失敗ダ!』



大きな水槽の中には

人間の脳が浮いていた!


緑色のそいつは…

機械を操作しながら言った。



「何ガ失敗原因ナンダ?」



もうひとりは…

再び同じ実験の為に

脳に電極を

刺しながら答えた。









『煩悩サ!…煩悩ヲ…

インプットスルト…

人間ノ脳ハ…

殻二

閉ジ籠モルンダ!』



※煩悩…クリア※











強〓たまこ〓引





かなしいのに惹かれる曲

 

 

 #10日くらい消えます…





(↑仕事です仕事…(;´Д`)ホキー)

 





 

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