じじいとばば…


違っ…


じーじとばーばとは

呼んでいなかったものの…


ウチの親は…

あちこち遊び歩いていて

家に帰ることが

あまりなかったので…


私は…

ほぼ祖父祖母に

育てられたと言っても

過言ではない。


そんなわけで

じーじとばーばんち

は…

すなわち

【実家】

になるワケだが…

かなりの築年数で…




出る…!



ゴキちゃうわっ!








出るのである!


同じ夢を見る部屋の話は

以前書いたが…

その他…

ベタな

心霊現象の多い

家だった!





真っ暗な廊下を

白い着物の女性が

向こうから

足を動かさずに

スゥーーーっと

こちらに寄ってくる


とか…





こたつから

モクモクと煙があがり

ぶわっと炎が出て…


「くゎじ(火事)だぁ〜!」


と叫んで親を呼んで来たら…

こたつは

何事も無かった…かの様に

そこにポツンとあり…


『この…オオカミ息子めっ!』


みたいに扱われる


やら…


5歳の私が

部屋の中で

空中に向かって

何やら独り言を

喋っていたので

私の叔父が…


『誰と喋っていたの?』


と聞いたら…


「血まみれの白髪のおじいちゃん」


と言った


だの…





数え上げればきりがない。

そんな中…

何故だか強烈に

記憶に残っている話がある。


私が小学低学年の頃…

実家の二階…

仏壇の部屋で

ばあちゃんと一緒に寝ていた。

すると夜中に…


ドンドンドン


仏壇の横に

曇りガラスのドアがあり

それを

けたたましくノックする

音がして…飛び起きた!


そういえばこの扉

開いてるとこを見た事がない!

開かずの扉だった。


曇りガラスで

外の風景が見えるという事は

無いのだが…





外に誰かがいる

シルエットは

感じる事が出来る。


ドンドンドン


そして…

その曇りガラスに











バンッ










と…

人の顔が貼り付いた!


これが

ドリフのコントなら

大爆笑だったかも知れないが…


真夜中の

見知らぬ顔ベタンは

恐怖でしかない!






それよりなにより

何が怖いって…


私の隣で

グ〜スカ寝てるばば…


ごほん…


オバア様である!

私はゆり起こして…


「ねぇ…誰かドアをノックしてる」


そう言った!


すると祖母は…






仏壇の隣の扉をひょいと見て…


『ノックしてない!』


と…

言ったのである!





想定範囲外の言葉だった…

何なら…祖母の…


『ノックしてな…』


の時点で

被せるように…


ドンドンドン


と…

ノックされたからだ!


(このノックは…

ボクにしか

聞こえていないのか…)


という恐怖がさらにプラスされた!

結局…

一晩中ノックの音は続いた…!


寝不足でフラフラの私は

一旦…家の外に出て…


(そういや…あの階段って…)


そう思って…

家の外周をまわって

あの【仏壇の部屋】

見える場所に移動した。


すると…


その時…

改めて気がついたのだが…


その階段…


二階から屋上に続く階段であって

一階からはそこに

辿り着けないのである!

 




つまり

玄関から家の中を突っ切り

仏壇の部屋からでしか

あの扉の前にへばり付き

ノックする事は

出来ないという事である!


ゾッとした…!


じゃあ…

昨夜のあの

張り付きドンドンは

何だったのか?












い〜や…


じーじとばーばんちの思い出は…


もっと…


ほのぼのであれっ!







貼〓たまこ〓男





じーじとばーばんちの思い出

 

 

 

 

 

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