鍼灸医療推進研究会2009年度報告 国民のための医療推進をめざす

演者
小川卓良
川喜田健司
杉山誠一

司会
坂本歩
小松秀人
(敬称略)


これは、第59回全日本鍼灸学会所感(2) に書きました「シンポジウム6『学会の課題と展望』」とちょっと似ていると言うか、シンポジウム6が「今後の展望」なのに対して、こちらは「昨年度やった事の報告」と言う側面が強いです。
それだけに、このコマは関係者が多く、むしろ関係者しかいなかったと言うか。
自分を含め、直接関係が無い若手が何人かいるにはいましたが、まぁ「偉い先生」達を前にして内村P宜しく「お前等は全然分かってない!」とやる訳にも行かない訳でwwシャレにならんwwww

とりあえず、結論を中心に。
「鍼灸医療推進研究会」の活動は、来年度で終了。これは「予定通り」の終了であって、打ち切りでは無いし、「継続」の意見、判断が出れば継続されると思うんですが・・・・その「純然たる結果」「費用対効果」と言う両面で、「継続する意義があるのかどうか」は、不透明です。個人的には、部分的継続(必要な部門だけ継続)が良いと思うんですが。

例えば、「大規模な臨床実験」を行いたい、とします。
その際、どこの施設がその実験に参加する(参加出来る)のか、その規模の患者を確保出来るのか、費用(収入)は担保されるのか、「医療」たろうとすればするほど、様々な問題が山積してしまいます。
ここで、大企業や製薬会社、大学等の支援、国からの予算等があれば、まだ何とか「やってやれない事は無い」と言えますが、日本の現状としては「手弁当」。とにかく「やりたいけどやれない」。これは「日本の経済的な現状」と言うより、「日本における鍼灸を取り巻く環境」の問題の方が大きいんじゃないかと思います。
実際、日本、中国、韓国で足並みを揃えて「変形性膝関節症の患者さんに対する鍼灸の効果」の大規模な実験をやろうとして、結局「日本だけで、学生を被検者にした実験」になってしまったそうです。


そして、市場拡大の為の広報活動。
電通と組んで、年間500万円位の予算で広報活動をしたとの事でした。
具体的には、ニュースレターの配布、「鍼灸.net」の運用、メディアへの訪問等を行ったとの事。

で、皆さんはここ1~2年で鍼灸はちょっとでも身近になったと感じますか?

自分は、到底「身近になった」とは思えないんですがね。
客観的と言うより、悲観的だから余計そう思うのかもしれませんが。
多少、「美容鍼灸」等で取り上げられる事が増えた気もしないでもないですが、それはあくまで「美容」であって、「医療」としてではないんですね。
美容はあくまで「興味がある人」「それなりにお金を出せる人」の話であって、元来の「鍼灸」の意味合いってのは、そりゃあまず「医療」なんですから、一部(医療以外の分野)だけがクローズアップされてもなぁ。
まぁ、ゼロからイメージを作るなら方向性を選んでられないと言うか仕方ないんですが、「そこをどうにかする為の」電通のはずなんですがね。

実際、経営マネジメントに関わる友人との話の中で出てきた言葉としては、「電通なり博報堂なりを本気で動かすなら、絶対的に桁が1つ違う」と。

そりゃそうですよ。
「結果」から見れば、電通に500万も払わなくても出来る様な事ばかり。
もちろん、具体的な方法論とかは「電通ならでは」な部分があるんでしょうが、個人的な意見として「結果から考えて、電通に500万払う必要はない事ばかりじゃなかったか」と思ってしまいます。
広告代理店が好きではないのは確かなんですが、嫌いな訳ではないんですがね。積極的に関わらないと言うか。関わり合いになりたくないと言うか。基本的に広告代理店のほぼ全てを信じてないと言うか。・・・・あれ?嫌いなのか?ww

今世間を賑やかしている「非実在高齢者問題」や「野球賭博問題を始めとした相撲界のゴタゴタ」のように、「大きな問題」として社会に取り上げられるようになれば、世間的な認知度は「変えられる」かもしれないと思わなくはないんですが、基本的に「問題として取り上げられる」と言う事は、「悪い印象」と言うか「印象は悪化する方向で
」が基本ですから。

しかも、今年アタマの「大阪接骨院での死亡事故(未必の故意との話もありますが)」でも、言う程世間的に問題になってないですし、続報も無いですからね。
昔から「日本は人が死なないと何も変わらない」と言われていますが、柔整にしろ鍼灸にしろ「人が死んでも全然変わらない」んですから、何をか況や。

このコマの後、小川卓良先生とちょっと話す機会があったと言うかこちらから積極的に話しに行ったんですが、概ねこんな事を言ったんです。すると、「そう言う事は、あの場で言って欲しかった」との事。ある程度顔ぶれが決まってしまっている組織の中では、新しい意見や見方が出て来難いので、若い世代や今まで参加していない人達の意見が欲しいとの事。

そんなの、言える訳ねーべ!www
いや、今は「むしろ言うべきなんだ」と言う認識なので、何かあれば言いたいと思っているんですが。
卓良先生にそう言われるまでは「偉い先生達ばかりの中で、卒後2年のペーペーが何を言えるモンかw」と思っていたので、中々「公的な発言(フロアからの意見・質問)」は出来ませんでした。まぁ、来年以降は、言いたい事、思った事は「公的な発言」で言っていこうと思ってます。他の先生方の中には、そう言うスタンスを好まない方もいらっしゃるでしょうが。





とまぁ、ずいぶん時間がかかってしまいましたが、2010年の、「第59回全日本鍼灸学会学術大会(大阪大会)」の総括・振り返りは終わりになります。
10月位に東京都鍼灸師会の学術大会もあった・・・・様な気もする・・・・んだけど・・・・確認しようww
色々用事が立て込んだりカブったりして、行けない可能性も否定出来ないし。

と言うか、こんな記事を読みたい人がどの位いるのかが不安ですwww