広告の裏側 | Nichi(ニチ)のビジネス日記

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みなさんは

『他店より1円でも高い場合お申し付けください。安くします。』

という広告を見たことがあると思います。

家電量販店やホテルの最低価格保証なんかもそうですね。

一般の消費者はこれを見ると、なんだか安いお店に見えますよね?

(実際にもっと安いお店があると言うと、それの確認をされるそうですが。)

実はこの広告、経済学では違う見方になるんだそうです。


通常の商品の値段は自由競争で決まっていきますよね。

ゲーム理論でいう「囚人のジレンマ」です。

囚人のジレンマ
お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、というジレンマ

ではお店同士が裏で手を結び、同じ(高い)値段をつけるのが、一番利益が出そうですよね。

ただ、それは談合になってしまいます。

談合
価格競争を避けるため、あらかじめ話し合いなどで販売価格などを決めること

これは独占禁止法で禁止されています。

では、値段は下がるところまで下がるしかないのか?


例えばある商品をA店が10,000円で販売しているとしましょう。

そうするとライバル店のB店はそれよりも安い値段で販売するかもしれません。

そうしていくと、A店もB店もギリギリの値段まで価格競争が起きてしまう可能性があります。

そこであの広告の出番です。

A店が10,000円で販売しながら、

『他店より1円でも高い場合お申し付けください。値下げします。』

と広告に出しておくと

B店は値段を9,000円に下げても、A店はさらに下げてくることが分かっているので、

9,000円に下げないと考えられます。

こういったように、一見消費者のため(価格競争)の広告だと思いきや

実は見えない談合の効果があったのです

これを経済学では『暗黙の共謀(tacit collusion)』と言われています。

やっぱり広告の世界ってとても興味深いですね。

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