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Grit〜Vicissitudes〜

『流転、耐、意思力、慈愛、結』
〜流転、流浪、結、繋、慈愛〜

『監督にとって練習が選手にとっての本番のようなもので、選手にとっては試合が本番。と思ってきましたが、昨今、監督が試合中にどれだけ相手を分析して試合中にポジショニングの修正、穴をみつけられるのか。が大事になってきた。監督の試合中の仕事が重要視されてきた。』

 

酷暑が峠を通り過ぎるこの時期に、先週末からついに2018/2019シーズンU19のブンデスリーグが開幕しました。

 

今季は僕がコーチ、分析を務めているFSV Frankfurt U19もブンデスリーガに昇格しました。

初戦予定されていたEintracht Frankfurt U19との試合はEintracht が海外遠征に行っているために10月に延期。

僕らの初戦は水曜日のFSV Mainz 05 U19との試合となりました。

ここまでプレシーズンからしっかりとチーム作りをして、フィジカル面でもやっと良い状態になったところ。

練習試合ではお互いコンディションが万全でなかったにしろ、FC Köln U19 とVfl Wolfsburg U19との試合で高いレベルを体験して、選手たちもブンデスリーグでやっていけると自信へと繋がりました。

 

 

試合前日はポジショニングの確認とシュート、セットプレーの練習後、ビデオ分析ミーティング。

時間をかけて作った相手チーム分析のビデオと分析内容をパワーポイントで選手たちに伝えました。

 

 

 

内容をざっとおさらいすると、

・プレーモデル、ゲームモデル

・相手チームが基本形としているフォーメーション

・ボール保持時のフォーメーション

・相手がボールを保持時のフォーメーション

・どこからプレスをかけてくるのか

・どこにスペースが生まれやすいのか

・攻守におけるセットプレーのポジショニング

・切り替え時のポジションと速さ

・経由する選手

・良い意味でも悪い意味でも重要、特徴のある個人選手の情報。

 

このような内容をパワーポイント、前回の試合映像と共に選手に説明しています。

 

 

 

ですが、試合当日Mainz 05 は初戦とは違うフォワードと中盤の2人を起用してフォーメーションを変更してきました。

さらにその二人の選手がなんとトップチームに参加しているレベルの高いとても素晴らしい選手。

 

 

フォーメーションが変わったことでサイドバックの選手の位置が下がったために(相手が3-5-2から4-4-2への変更)できるスペースも変わりました。

ですが、監督と話して、試合中に選手に通達。

プレスをかけるタイミングや勝負所は変えませんでしたが、サイドの裏のスペースよりも中盤のスペースを使うことに。

前半は分析通り相手の切り替えの遅さをついてボール奪取から良いショートカウンターを何度が与えられていました。

 

しかし、相手にダイレクトプレーで縦ではなくハーフスペースで収められて、更にワンタッチで裏へ抜けられて守備で後手を踏み1失点。

前半を0-1で折り返しました。

前半はこちらもとても良い守備から素早い攻撃で多々チャンスがあり、1対1を決めきれなかったところが痛かった。

 

後半開始早々、ハンドを取られPKで0-2。

選手交代も活きず、コーナーキックから3点目、終了間際に4失点目を献上して0-4で敗戦。

 

交代した選手は能力はとても高いがチームの一人として戦術的に動くことが苦手な選手。

そこの能力にもかけた部分もありましたが、守備体系としても上手くかみ合わなかった。

 

Mainzの選手、チームはしっかりつないでくるし、一人ひとりの質は高かったけれど、互角にやれていた時間も長かったし、チャンスも多く作れていた。

3バックの守備3人は1対1も負けず相当いいプレーをしました。

サイドハーフとの相手の受け渡しもスムースでした。

問題点は逆サイドのスライドが少し遅い事。

 

誤算はボランチ2人。

能力の高い2人が浮足立ち、守備では良いプレスをしていましたが、攻撃時には相手のプレスに引っかかりミスパスを連発。

ここで流れを作れずにカウンターを食らう場面が多かった。

 

とにかく長いシーズンが始まった。

初戦の緊張感とプレッシャーを経験して、2戦目からはもう少し選手個人が余裕をもってプレーしてくれたらと思います。

そのために、練習、ビデオ作り、相手分析をしっかりして選手にフィードバックできるように自分の仕事を全うします。

 

毎回試行錯誤している分析ですが、試合分析自体は見る部分も深くなり、紐づけが瞬時にできるようになってきた。

スペースの見つけ方や相手のプレーモデルの発見等。

今後はその分析をどう選手に伝えて、理解させ、練習で生かして、試合に持っていけるのか。

練習で良い状態にしていないと、いくら試合分析で突き所を見つけても選手を動かせない。

 

監督が信頼してくれていることもあり、監督とのコミュニケーションから試合中での変化が今後は課題です。

 

次節は土曜日、ホームでFC Bayern München U19との試合になります。

近年U19にも力を入れ始め、かなりの手強い相手。

どのような試合になるのか楽しみです。

 

どのような分析、ミーティングでの話など、お聞きになりたい方は遠慮なく、ご連絡ください。

サッカーの指導者、分析官としての情報を広くシェアしていけたらと思っています。