札幌の老舗中の老舗、丸井さんが今日で一旦営業を終了し
8月から本州資本による新生丸井今井として再開するとのこと。
生まれも育ちもチャキチャキの札幌っ子にしたら
やはりいつまでも「丸井さん」である。
うちの親は農家だったので、私が小学校にあがるときとか
進学するときに、大きな買物、例えば学生服や学生帽などを
買うときは必ず母親と「丸井さん」に行ったものだ。
安いものを買うときは決まって狸小路の金市館でさ、
大物は「丸井さん」って決まっていた。
当時から他のデパートもあったと思うけど
札幌っ子にとって、一番間違いが無くて、一番信用できて
一番おしゃれで、一番洗練されていて、一番安心できる店だったんだな。
丸井さんで買物をした後は、決まって最上階の食堂で
ラーメンを食べるのが楽しみだった。
お子様ランチとかカレーとかチョコレートパフェとか、
そんなハイカラなものを食べるなんて考えられなくて
家族で行っても、母親と二人だけで行っても
お昼は決まってラーメンだった。
それ以外を食べるのは罪悪みたいに思っていたし
ラーメンがこの世で一番のご馳走(ごっつぉ)と信じていた。
或る日、母親と二人でいつものように
丸井さんの食堂の長テーブルでラーメンを食べて
食べ終わった後すこし休んでいたら
隣の家族連れ、子供はちょうど自分と同じくらいの
小学校2~3年生くらいだったと思うけど
まずはアイスクリームの入ったソーダが来て
次にお子様ランチ、
それが食べ終わらないうちに
今度はチョコレートパフェが運ばれてきた。
ご飯を食べ終わらないうちにお菓子が出てくるなんて
うちじゃ絶対有り得ないことが、となりのテーブルで
当たり前のように展開されて
その横で母親と一緒にラーメン一杯食べて黙っている親子にしたら
かなりの刺激でありまして、私はうらやましくてじっとその光景を見ていた覚えがあります。
そのとき母親が私に向かって
「○○も食べたいかい、頼んでやるよ」って言った言葉が今でも忘れられなくて
丸井さんに行くたびに思い出していました。
そのとき私は「いい、いらない・・・」って我慢して帰ってきたと思うなああ・・・・
それ以降、クリームソーダだけは頼めるようになった記憶もあるなあ・・・・・
これから、丸井さんは三度目の再建にチャレンジするようですが
これまでの再建過程では
私が言うのも生意気な話しですが
やはり老舗なんだから地元が必ず助けてくれる・・・という甘えが有ったのでは
ないでしょうか
本気になって、危機感をもって、全従業員が一丸となって
札幌市民一人ひとりに利用を訴えかけるくらいのつもりで
取り組んでいたとは言いがたいような気がします。
店を改装すればお客が来るとか、新しいブランドを入れれば
何とかなるとか、
札幌人の心のひだに触れるような取り組みに欠けていたのかも・・・・・
しつれい、生意気言いました・・・・・・、スタッフの皆さん頑張ってください。