障害者カードと泣き出す仏女
さきほど、買い忘れたものを買おうと午後イチでスーパーに行ってきました。
13時から14時くらいってスーパー的にお客さんが少ない時間帯らしく、あいているレジの数が少ないんですよね。
だから私が並んだ時も11個あるレジが2つしかあいていなくて、それぞれ6、7人ずつ並んでいました。
ちなみに、私が並んでいた方はハンディキャップのある人優先レジ。
周りを見渡してもお年寄りや赤ちゃん連れ、妊婦さんなどいなかったので、そのまま並んでいました。
私の前には10代の若々しい仲良しカップルが二人。
後ろにはおばちゃん二人とおじさん一人。
譲ろうとしたら
「2つしかないから大丈夫よ。急いでいないし。それにあなたは1つだけじゃない。」
と言われてしまいました。
カップルの番になろうとしたその時、後ろから大声で
「わし、障害者カード持ってるから通らせろ!」
と怒鳴りに近い声を出したおじさんが現れました。
息が酒臭いしカゴにはビール2缶だし
「はい、どうぞ。」
って、私の前に入れたんです。
そうしたら、前にいたカップルの男の子に向かって
「で、わし、カード持ってるわけ。2つしかないんだから先行っていいっしょ?」
といったら、男の子は
「いやいやいや、俺たちもう10分以上ここで待っていたんだし、俺たちだって3つしか物がないんだから無理。」
って言ったわけですね。そうしたらすんごく酒臭い息で
「障害者のワシを先に通さないわけか!お前、彼女が横にいるからって調子乗ってんなよ!いーさいーさ、先に行けばいい。問題ない。」
って叫び出したわけです。
10代後半の血気盛んな男の子は
「何が障害者だ!ビール2本だけ買って障害者ってなんだよ、それ!お前こそ恥ずかしくないのかよ!」
と言い争いが激化(?)してきたあたりで、彼女(仏女)が
「もうやめてよー!なんでこんなことになるわけよ。私午後から仕事なのに最悪の気分じゃないの!」
と泣き始めたのです。
え?ここで泣くの!?
と若干引いた私(苦笑)
「あなた(酔っ払いのおっさん)だって問題ないって言ったじゃないの!だったらどうして突っかかって来るのよ!私午後から仕事なのよ!」
仕事とこの件と、どう関係するのかまったく分からないのですが、10代の女の子にとっては怖かったのかな?怖かったんだろうな。でも怖がってるわりにはおっさんに答えていたけど。。。
そんなフランス劇場が中盤に差し掛かった頃、レジのおばさんが
ピーッ!
とセキュリティを呼ぶボタンを押し、セキュリティのおじさんに若者も障害者もなだめられ(それでもどちらもセキュリティ越しに言い合い収まりませんでしたが)、男の子はお金を払っていなくなりました。
「次会ったら覚悟しとけよ!お前の顔覚えてっからな!!」
と叫んだ酔っ払いおっさん。
その間、後ろにいた私とおばさん二人、おじさん1人は目を合わせて
「いや、ほんと何が障害者だよねー」
って分かり合えた感ありました。
しかも激化してきたあたりから、みんなで
「おいおい、相手は未成年なんだよ。」
「たかが数分の差で何が変わるっていうんだよ。」
ってヤジ飛ばし始めたり(笑)
それにしてもですよ。
このオッさん、終始「障害者カード」は提示せず。
誰もそこを突っ込みませんでしたが、どんな障害があるのかな。
精神的なやつかな?本当は持っていないとか?
レジの人も面倒臭がって提示を求めていませんでした。常連なのかも。
どんな障害があるか分からないけれど、みんなが働いて納めた税金で暮らせているってことも忘れないで欲しいなー。
ま、無理だろうけど。。。
歩くのが本当にひどそうなお年寄りや、車椅子に乗っていてももっと謙虚な人もたくさんいるのに、こういう人たちが水戸黄門の印籠みたいに
「障害者カードやー、ドヤ!どけー!」
って生きているのも何だか腑に落ちない今日この頃です。
それにしても変な人多いなー・・・。
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