もう一度、九州 その3 | 彼女が風に吹かれた場合

彼女が風に吹かれた場合

美味い酒と料理があれば皆、幸せですよね。



程なく博多行の飛行機に搭乗いたしました。

彼女が風に吹かれた場合 「これが乗った機体です」


機体後方左舷の窓側の席に座ります。


彼女が風に吹かれた場合 「けっこう後ろの方です」


こっち側だと、富士山が見えるはずです。多分。




テイクオフの滑走路までの移動って、なんとも微妙で奇妙な時間だと思いませんか?
出発から到着までの間で一番贅沢に時間を取っている気がします。
もちろん移動距離や滑走路渋滞などあると思いますが。

彼女が風に吹かれた場合 「羽田空港です」


テイクオフの体制になってからの豹変ぶりったらないじゃないですか。
滑走路所定の位置に着くと、そこからは一気に加速されます。
この時の気分、機体が滑走路から浮上して離れる瞬間のG。
一気に体にグ~ッと重みがかかる瞬間が、絶対的に日常で感じることのない感覚だと毎回思います。




空に向かって浮かぶことで、現実よりも重力をずっと感じる訳です。
タイヤがくっついているだけで、感じる重さは全くもって違う訳ですよ。
いやはや不思議だと思いませんか?




そんな感じで陸は遠くなり、機体は斜めになつつ旋回しております。
方向だの前後上下左右の感覚が全く分かりませんよね。
窓からの景色だけがたよりです。




しかるが後にベルト着用サインは消えましたが、だからって外すことなくのんびりいたします。




CAさんのドリンクサービスなど受けながら、ここからはゆっくりと空の旅を楽しみたいと思います。




いや~、雲の上はいつ見ても抜けきって綺麗な景色です。




空が持つ不思議な「青」達。
宇宙と限りなく近い場所で、一般人が近付ける唯一の場所。
外の気温はマイナスですよ。それもまた不思議。




我が家に近い上空を飛んでいるのに気が付きました。
ヨコハマベイブリッジ、ランドマークタワー、三ツ沢国際競技場。
視認できたのはそれくらいでした。




今でも自宅近くの空に遠く航空機の姿をみつけると、もしかすると毎日同じ時刻に飛んでいるこの便なのかなと思ったりします。
さすがに空からは自宅は全く分かりませんでした。




まあまあとにかく、その日は雲が多かったので、空は余計にくっきりと澄んで見えました。


すると…おぉ~!見えましたよラッキー。




天下の宝刀『富士山』でありますよ。

彼女が風に吹かれた場合 「綺麗ですね。空の富士山」


飛んでいると一瞬のうちに過ぎて行ってしまいますので、ここは素早く漏らさず撮影しました。




雲の上に頭を出しているので、今日は地上からは山頂が見えないんですね。
そう思うと、雲から顔を突き出した富士山がさらに美しく見えました。




こればかりはインザ飛行組・富士山に気付いた班の特権です。とても立派なお姿でした。




更にその後、雲間にプリズム現象の虹色反応が、窓右下にすっと出ておりました。これも気象がたまに起こす贈り物ですか。

彼女が風に吹かれた場合 「ど真ん中下あたりですが分かりますか?」


なんとも幸せな気分の空の旅と相成りました。こうでなくっちゃね。




久々の空の旅はなかなかに充実した時間でした。




もっと乗っていたいな~っと、そう素直に思いました。




この時はまだこの後に起こることは何も知らなかったのですが…




いよいよ九州に上陸です。




海から陸に機体は進み、着陸の為に高度は下がっていきます。




市街地の上を機体は更に高度を下げつつ着陸体制に入ります。




それこそ急に滑走路が出てきたような感覚です。そこからは一気に着陸いたしました。


彼女が風に吹かれた場合 「博多空港です」


ほぼ予定時刻に福岡空港に到着いたしました。






つづく。