肩甲骨 | 間違いだらけのテニス指導 <初級(初心者)・中級から上級テニスを目指すために>

肩甲骨

肩支点ということで肩を前に出していくことをお話し続けています。
さて、ここでなんですが。

「肩」というと、あの肩の尖った部分を想像すると思います。人によってですが、この尖った部分を前に出そうと今度は妙に背筋などに力が入ってしまったりします。

そこで。

肩甲骨を意識します。背中の後ろですね。
肩甲骨は右足から背骨を通じて連なっています。この肩甲骨を前に出して行く意識です。どうするとスムーズに前に出るか?
右足のつま先で地面をちょっとピュっと後ろに蹴ると、肩甲骨がぴゅっと押され結果的に肩がぴゅっと前に出ると思います。


実は6年くらい前に杉山プロの公開練習に参加した時、司会の方が杉山プロにインタビューで「ストロークで大切なことはなんですか?」と聞いたところ杉山プロが「肩甲骨です」と力説していたのです。当時私は正直あまりこのことを理解していませんでした。ただ、杉山プロのストロークで印象に残っていたのは杉山プロの後ろから見た時、足先から肩にかけての線がすごく綺麗だったことなのです。綺麗なアーチ型のラインなんです。足から背骨を通じ肩にかけて無理なく力が伝わっている感じです。まあ、全身がひとつのバネのような感じでありジャージ姿でしたがサイボーグのようでした。以上は間近でみた印象です。


<余談>
プロのフォームを雑誌の分解写真やTVで見るといろいろやっているように見えますが、間近で見るとかなり簡素といいますかシンプルでコンパクトに見えます。動きがスムーズでかつ速いのでわからないのですね。反面私たちはスムーズでなく遅い。いろんな情報を細切れにやりすぎているのかもしれませんね。まず大切なのはスムーズさでしょう。その次のそのスムーズさを速めていく。
上手な選手の見た目の部分部分にとらわれすぎてはうまくいかないのです。