ナイスくらもとのハッピー言語No.10(後編)
前回に続いて言語の発達過程について考えてみました。
今回の後編では文と統語についてお伝えします。
写真をご覧下さい。様々なテキストに記載されている発達過程を言語聴覚士がアレンジして作成しました。
下から順に単語→文→統語の流れで言語コミュニケーションは発達していくと考えられています。
前回は単語(語彙)レベルについてお伝えしました。今回は文と統語レベルについての活動報告です。
ことば遊びの活動では「いつ」「だれ」が「どこ」で 何を「する」ゲームを行いました。各のカテゴリについて複数の絵カードを用意してランダムに並べて子どもたちと支援員で選別する課題から初めました。
ちなみに絵カードは支援学校などでも幅広く取り入れられているドロップレットプロジェクトからダウンロードしました。
選別課題のあとは、各カテゴリから一枚ずつ引いて短文を作りました。
基本形は「いつ」、「だれ」が「どこ」で 何を「する」でしたが、途中で『は』『が』『を』などの助詞の位置を変えることで語順が変わると助詞も変わる説明を行うこともできました。
活動において本来はあり得ない文章になったりするなどみんなで笑いが起きてとても楽しい時間になりました。
いかがだったでしょうか?2回に渡り言語の発達過程について掘り下げてみました。今回私がスポットライトに当てたこと以外にも言語発達は様々な要因が存在していますことをご了承ください。
臨床場面においても保護者様よりことばの発達が遅いなどのご相談を頂きますが、ことばの発達とはこれら全てが含まれています。本人にあった方法で少しづつことばの発達のお手伝いができれば幸いです。
誠に勝手ではございますが次回のナイスくらもとのハッピー言語の更新は9月2日(月曜日)とさせていただきます。
次回もお楽しみに!