書き留めたい。 | NICCO@マラウィ~国際協力日記/アフリカ編 -世界をフィールドに~

書き留めたい。

4月よりアフリカ・マラウイに派遣されているスタッフ・杉尾の
ンコタコタ記・その6をお送りします!(毎週火曜・金曜更新!)


マラウイでの生活もはや1週間が過ぎた。
たった1週間という短い時間の中で、私はたくさんのことを学び、「人と生きる」ことの喜びを実感している。


自然とともに生きる。電気が通っていない村々では、人々は太陽とともに起き、太陽とともに寝屋に入る。午前中の農作業が終わると、大人たちは風通しの良い木の下で集まり時に深刻な顔を突合せ、話をする。そんな大人たちに見守られながら、子どもたちは元気に外を駆けずり回る。


NICCO@マラウィ~国際協力日記/アフリカ編 -世界をフィールドに~

水を運ぶ。頭の上に水を乗せ、歩く。私が試したのはたった1.5キロという重さとわずか15メートルほどの距離。それなのに、私の頭の上では水がちゃぷんちゃぷんと勢い良く音を立て、時に(よく)零り落ちる。それでも「パンゴノ パンゴノ(ゆっくりゆっくり)」という言葉に励まされ、何とか目的地にたどり着き、少し減ってしまったバケツを覗き込み、皆と笑う。


村人たちの中のリーダーが決まる。そのリストを受け取りに私たちはパソコンの前に座ってデータを受信するのではなく、車に乗ってガタガタ道を進み、村々を束ねる代表者に会う。時には車を降りて、歩いて会いに行く。現地の言葉で挨拶を交わし握手をしたら、それだけで笑いがこぼれる。


効率はいいが機械的にすべてがなされている日本とは違い、ここには大自然に見守られる中、生き生きとしたふれあいに溢れている。お金がなくても、心は豊かだ。多くの人が向けてくれる笑顔には、疲れやおべっかでもない「笑いたいから笑う」本物の笑顔を見つけることができる。だから、私も笑顔を返さずにはいられない。そしてそのたびに、私のほうが彼らから「元気」をもらっている。