一般発売も開始され、一部ビジュアルも公開された銀英伝。


今回の「初陣」のベースになりそうな外伝を2冊、本編の2巻を後回しにして読みました。

とりあえず先に外伝5・黄金の翼から。




「銀河英雄伝説 外伝5・黄金の翼」 田中芳樹




こちらは短編集になっています。

名前はまだない。


「ダゴン星域会戦記」


帝国軍と同盟軍の、会戦の歴史の始まり。

ここから何世紀にもわたる両軍の戦いがはじまったというわけですね。



「白銀の谷」


帝国軍幼年学校を出たばかりの15歳のラインハルトとキルヒアイス。


これが初陣ベースになるかと思ったのですが、どうやら違ったようです。


姉のアンネローゼが皇帝の寵愛を受けているため、ラインハルトにも皇帝の一言で本来よりも高い階級を与えられたりして、ラインハルトはとても敵が多いんです。


味方にはめられつつも敵(同盟軍)を倒し、また自分をはめた上官がラインハルトを亡き者にしようと襲ってくるわけですが、これを倒してしまうわけです。


これからラインハルトとキルヒアイスに降りかかる色々な事の序章となるような短編でした。



「黄金の翼」


どうやら初陣のベースはこのお話のようです。


ラインハルトは、おかれた過酷な環境においても武勲や功績をたて、皇帝の鶴の一声がなくても周りが認めざるを得ないほどの出世をしていくことになるのですが


皇帝の寵愛を受ける姉のアンネローゼを恨むベーネミュンデ侯爵夫人の激しい嫉妬により、いろんな方面から狙われるラインハルト。


前短編(白銀の谷)で事故死と処理された上官もベーネミュンデの息のかかった者で、事故死ではないのでは?と査察が入ることとなり、


それが同盟軍の第5次イゼルローン攻略で会戦になろうかという最中に行われるという、ラインハルトは常に四面楚歌のような状態になっているわけですね。


舞台のネタバレにもなりそうなので、このくらいで。




「朝の夢、夜の歌」


決して上官受けするタイプではないラインハルトは、

人事異動で色んな部署に行っては無理難題を押し付けられ、

でも都度、功績をあげ、階級をあげながら異動を繰り返すようです。


ラインハルトが士官である以上、部下をつけねばならず、

その役目はキルヒアイスが常に請け負っていました。


そんな中で、2年前に卒業したばかりの幼年学校での事件の解決に、二人は派遣されます。


そんな、学園もののようなサイドストーリーでした。




「汚名」

キルヒアイスがメインのお話。

数日のささやかな休日で滞在した先で出くわした事件の話。


滞在予定のホテルのロビーで遭遇した退役少将。

彼にまつわる様々な出来事に、キルヒアイスが巻き込まれて行くサイドストーリー。

ラインハルトは冒頭と最後のほんのちょっとしか出てきません。


あぁ、ぜひこれをあっちゃんで舞台化・・・・(笑)




ラインハルトはキルヒアイスにしか本心を言いません。キルヒアイスの前でしか笑顔を見せません。

キルヒアイスは、ラインハルトとその姉アンネローゼにさえ認められればそれでいいと、二人に固く忠誠みたいなものを自分の中で誓っています。


動のラインハルトと静のキルヒアイスは本当にいい関係で、お互いを信頼してるんです。

ラインハルトが上官になるため、キルヒアイスはラインハルトに対して敬語だったりするのですが、ラインハルトはキルヒアイスにはそういうのを求めず、友人としての意見を求めたりします。


そして・・・・キルヒアイスは、アンネローゼに淡い恋心のようなものを抱いていたりします・・・・


そんな二人の関係性が、間宮くんとあっちゃんでどんな風に演じてくれるのか、ほんと楽しみです。



原作の中で、ラインハルトはたびたび、キルヒアイスの赤毛を指でもてあそぶような記述が出てきます。


ほんのり腐臭も感じつつ、脳内変換しつつ、楽しめました(笑)