​このブログは
書いた当時下書きにしていたもので

弟から電話があった後
実家に帰る日の早朝の出来事です。

‪🌱‬




早朝、夫がこはくを連れて

散歩へ出かけました。



こはくは幼い頃に散歩の経験が少なくて

散歩が苦手なワンコに育ったので


リードをつけて気ままに歩いたり

途中抱っこして〜と

せがんで抱っこされたりが

彼女のお散歩スタイル。




長いリードでお庭で遊びます。





今朝はほんのちょっとのことだと

初めてリードを付けずに出かけました。




しばらくして





こはくが!


俺が転んで

痛〜ってやっとるうちに

どっか行ってまった!



と、今にも泣きだしそうな

震えた声の夫から

電話がありました。



えっ?

こはくが?




えっ?転んだ?

こはく、怪我は?


いなくなった?



こはくが?





ちょっと〜これから実家に行くのに

行けんくなるやん

というブラックなわたしも出てきたり



こはくを失うかも、と焦りました。



こはくの

犬としての帰巣本能が機能するから

大丈夫と自分に言い聞かせて





とにかくわたしも探しに出かけようと

急いで玄関が見える階段の踊り場へ行くと



玄関の磨りガラス越しに

小さくて茶色い

こはくらしき姿が見えました。




帰って来てくれたとホッとして


そのままそこにいて

と願いながら階段を降り

玄関を開けて

こはくを迎え入れました。


影が見えてからの

ほんの数秒のことが

とても長く感じました。





初めてのことで余程驚いたのか

ただでさえ体高が低いのに

さらに身を低くして

家の中に入ってきた

こはくを抱き上げ

こはくの体を確認しました。



よかった〜

怪我もなさそう




そして、すぐに

夫に電話をしたけど全く出ない。




今度は転んだ夫の状況が気になって

近所を探しに出ました。



夫とこはくが

散歩で行きそうなところを探しましたが

夫の姿が全く見当たりません。





夫がこはくを探す声も

早朝なので控えていたのかもしれず

どこからも聞こえません。





スマホに何度連絡しても

全く応答がないので


あちこち動くよりも

その場で待つ方が良い気がしたので


待ってみました。





すると坂道を

顔面蒼白な夫が走りながら

下って来ました。




見つかったよ!

自分で帰ってきた



夫はその場に崩れ落ち



よかった〜

どっかいってまったかと、、



俺が『痛って〜』て悶絶しとるうちに

見えんくなって、、



よかった〜



帰れるんやな

帰れたんやな




と何度も繰り返しました。





わたしもホッとして

そんな彼の様子がおもしろくて


彼の背中を擦りながら


ゲラゲラ笑っていました。





幸い夫にも怪我もなく


落ち着いた夫と

自宅まで歩きながら



飼い主置いてくか?


自分だけ帰るか?



でも、帰れるんやな

あいつすごいな



でも

飼い主のピンチに

自分だけ帰るか?




と何度も繰り返していました。




複雑な気持ち

分かるよ〜



もしかしたら

助けを呼びに戻ってきたのかも

      知らんけど〜


お父さんが怪我して

意識不明だったら


その場にいるよりも

異変が確実にわたしに伝わるやん




そうかぁ?


そうかな?



まぁ、帰れたんならいいわ!

偉いな〜こはくは



1人で帰れるんやな〜

すごいな〜





弟の病気のことで

気の重くなりそうな

実家までの車中でも


夫と

この出来事を思い出して

笑いながら過ごし

癒されていました。




​教    訓


ほんのちょっとでも

リードはつけましょう。