謹賀新年2020 | モンスーン紀行

モンスーン紀行

なかったら作ればいいじゃん。

明けましておめでとうございます。

ブログもロクに更新できないまま
2020年を迎えてしまいました。

本年もどうか一つ、宜しくお願い致します。m(_"_)m

さて。

年が明けて、元日の朝、年賀状とともにルースが。

あれ?
郵便は、元日も配達されているんですね。

てっきり、年賀状だけ配達しているんだと
思っていましたよ。

というわけで、2020年の最初のルースがこちら。

Watermelon Tourmaline, Mozambique, 0.47ct

ウォーターメロントルマリン / Watermelon Tourmaline
Na(LiAl)3Al6Si6O18(BO3)3(OH)4
モザンビーク / Mozambique
0.47ct, φ5.0×3.1mm


マジカルトルマリンではありませんよ。

普通のウォーターメロントルマリンです。

そういう訳なので、実はとても珍しいのです。

探してみると気が付くと思いますが
ウォーターメロントルマリンは
ファセットカットのラウンドルースとして
作られることが殆どありません。

なぜなら、ウォーターメロントルマリンの
内側の色と外側の色が
補色の関係になっているからです。

上の画像のルースの場合、
結晶の内側がピンク、外側が緑なのですが
それぞれ、結晶の中心付近では緑の帯域
外側ではピンクの帯域のスペクトルが
吸収されることで発色しているのです。

このため、結晶に入ってきた光で
ピンクになった光は緑に発色しているゾーンを
緑になった光はピンクに発色しているゾーンを
通り抜けることができないのですね。

ラウンドシェイプのファセットカットでは
パビリオンで反射したした光がテーブルに
集まるようにカットしますから
反射光の経路が補色の関係になるゾーンと
かぶらないように工夫しないと
テーブルに光が戻ってこない
真っ黒なルースになってしまうんですね。

そんなことから、ほとんどの場合
光の経路が被ることのないスライスカットか
ステップカットのルースにされるのでした。


Parisite-(Ce), Zaki, 0.90ct, 6.3x5.3x4.1mm

パリサイト(Ce) / Parisite-(Ce)
Ca(Ce,La)2(CO3)3F2
パキスタン ザキ鉱山 / Zaki, Pakistan
0.90ct, 6.3×5.3×4.1mm


2日の朝、届いたのはセリウムパリサイトでした。

パリサイトは、コロンビア・ムゾーの
エメラルド鉱山の所有者であった
J.J.Parisに因んで名づけられました。

そのせいか、初めて見たパリサイトは
ムゾー産のものでした。

当時のムゾー産のパリサイトには
ファセットカットできるような品質はなく
カボションカットのルースだったと
記憶しています。

ところが、昨年になって
パキスタンのザキ鉱山産を謳う
ファセットカット品質のパリサイトが
流通しだしました。

上の画像は、現在も流通している
ザキ鉱山産のルースを購入したものです。


さてさて。


皆さまは今年、
どのような初夢をご覧になりましたか?

私は、すっかり爆睡してしまい
初夢を見ませんでした。

私が今でも忘れることのできない初夢の中に

雲一つない快晴の青空の下
そびえる富士山の頂上で一頭のピンクの象が
パオォ~ンと啼く様子を背景に
山の麓の丸太小屋の屋根の上で
黒いクレヨンで描いたようなアマノジャクが
アルプス一万尺を踊りながら歌う
(歌声は、あのマンガ日本昔話の男性の声)

という、今でも忘れることのできない
大変めでたい夢があったのですが
最近、この手の夢を
すっかり見なくなってしまいました。(^^;