ブログもロクに更新できないまま
2020年を迎えてしまいました。
本年もどうか一つ、宜しくお願い致します。m(_"_)m
さて。
年が明けて、元日の朝、年賀状とともにルースが。
あれ?
郵便は、元日も配達されているんですね。
てっきり、年賀状だけ配達しているんだと
思っていましたよ。
というわけで、2020年の最初のルースがこちら。
![Watermelon Tourmaline, Mozambique, 0.47ct](https://stat.ameba.jp/user_images/20200102/16/nica-callmans-grey/17/9a/j/o0640048014689316554.jpg?caw=800)
ウォーターメロントルマリン / Watermelon Tourmaline
Na(LiAl)3Al6Si6O18(BO3)3(OH)4
モザンビーク / Mozambique
0.47ct, φ5.0×3.1mm
マジカルトルマリンではありませんよ。
普通のウォーターメロントルマリンです。
そういう訳なので、実はとても珍しいのです。
探してみると気が付くと思いますが
ウォーターメロントルマリンは
ファセットカットのラウンドルースとして
作られることが殆どありません。
なぜなら、ウォーターメロントルマリンの
内側の色と外側の色が
補色の関係になっているからです。
上の画像のルースの場合、
結晶の内側がピンク、外側が緑なのですが
それぞれ、結晶の中心付近では緑の帯域
外側ではピンクの帯域のスペクトルが
吸収されることで発色しているのです。
このため、結晶に入ってきた光で
ピンクになった光は緑に発色しているゾーンを
緑になった光はピンクに発色しているゾーンを
通り抜けることができないのですね。
ラウンドシェイプのファセットカットでは
パビリオンで反射したした光がテーブルに
集まるようにカットしますから
反射光の経路が補色の関係になるゾーンと
かぶらないように工夫しないと
テーブルに光が戻ってこない
真っ黒なルースになってしまうんですね。
そんなことから、ほとんどの場合
光の経路が被ることのないスライスカットか
ステップカットのルースにされるのでした。
![Parisite-(Ce), Zaki, 0.90ct, 6.3x5.3x4.1mm](https://stat.ameba.jp/user_images/20200102/16/nica-callmans-grey/64/91/j/o0640048014689316556.jpg?caw=800)
パリサイト(Ce) / Parisite-(Ce)
Ca(Ce,La)2(CO3)3F2
パキスタン ザキ鉱山 / Zaki, Pakistan
0.90ct, 6.3×5.3×4.1mm
2日の朝、届いたのはセリウムパリサイトでした。
パリサイトは、コロンビア・ムゾーの
エメラルド鉱山の所有者であった
J.J.Parisに因んで名づけられました。
そのせいか、初めて見たパリサイトは
ムゾー産のものでした。
当時のムゾー産のパリサイトには
ファセットカットできるような品質はなく
カボションカットのルースだったと
記憶しています。
ところが、昨年になって
パキスタンのザキ鉱山産を謳う
ファセットカット品質のパリサイトが
流通しだしました。
上の画像は、現在も流通している
ザキ鉱山産のルースを購入したものです。
さてさて。
皆さまは今年、
どのような初夢をご覧になりましたか?
私は、すっかり爆睡してしまい
初夢を見ませんでした。
私が今でも忘れることのできない初夢の中に
雲一つない快晴の青空の下
そびえる富士山の頂上で一頭のピンクの象が
パオォ~ンと啼く様子を背景に
山の麓の丸太小屋の屋根の上で
黒いクレヨンで描いたようなアマノジャクが
アルプス一万尺を踊りながら歌う
(歌声は、あのマンガ日本昔話の男性の声)
という、今でも忘れることのできない
大変めでたい夢があったのですが
最近、この手の夢を
すっかり見なくなってしまいました。(^^;